掲載中の小説「もののふともののけの挽歌~會津城下のこひびと~」の第35話をあげました。
今回は、「小話 希望の光」。
目を患った拓馬さんが光を取り戻し、明日への決意を語るお話です。
拓馬さんの戦線復帰は当初から考えていたのですが、初期構想の段階では、幕医となり、会津戦争の際には会津入りし会津藩の医師とともに負傷者の治療にあたった蘭方医「松本良順」先生的な方にご登場願い、治してもらうつもりでした。
松本先生は、将軍侍医で、幕府西洋医学所頭取、新選組の治療にもあたり、戊辰戦争時は奥羽越列藩同盟の軍医、からの大日本帝国陸軍初代軍医総監と、大河ドラマもできそうな幕末明治のスーパードクターってイメージでしたが、「目」の治療の記録、見つけられなくて💧
でも、ファンタジーだし、松本先生ならきっと何でもできると、キャラ濃いめのおじ様を想定していました。
しかしその後、この人しかいない! と思う別のお医者さんに出会いました。
それが、「迷子」の回で登場していたバーン医師です。
バーン医師のモデルは、「ジェームズ・カーティス・ヘップバーン博士」でした。これでピンときた方は凄いです。
日本では「ヘボン博士」と呼ばれることの方が多いこの方、ヘボン式ローマ字の考案者としての方が有名ですかね。
ヘボン博士は横浜で診療所を開き、様々な治療、手術を行った記録があるようですが、白内障の手術を行うなど眼疾の治療が多めだったよう……。
そこで拓馬さんを治せるのはこの方だ! と運命を感じました(笑)
クリス君のお母さんのモデルにした方に興味があって、調べている最中での出会いなので本当に偶然です。
この回、ひそかに七重ちゃんの頑張りは半端ないです。
そして、兄弟2人が眼帯スタイルになるという中二病的なビジュアルに💦
私はアンチ伊達なので、眼帯に萌えは感じない派です(笑) ストーリーの展開上やむを得ずですから~。
次はいよいよ、結婚の回になります。
颯介、待たせたね。