🖼️🪡 葵の上異譚 17
『口惜しや……そなたなど産まねばよかった……』
“鵺”は、生霊の自分を見る、ぎらついた目の色に、はるか昔に消え去った、浄土には旅立てないであろう、かつて母であった“人でなし”を思い出していた。
先帝の同腹である元内親王、父である関白が摂政と名乗っていた頃に、摂関家に降嫁してきた女……。
***
限定小説、たまにちらっと、ご紹介コーナーです。
こんなシリアス系とか、学園祭でわちゃわちゃしてたりとかの小説を色々置いています☆
https://kakuyomu.jp/my/works/16816927862753018212