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Star Light train あとがき(ネタバレ有)

 どうも、かなでです。
 こちらで、あとがきというか、ちょっと語らせていただこうかなと思います。
 ネタバレあるので、まだ読まれてない方、一旦お戻り下さい。

・ できたきっかけ
 Star Light trainは元々、大学時代に執筆した、2の新奈・流佳コンビの単話版(新奈一人称ver)が始まりでした。単話版を思い付いたきっかけは、タグに載せている「銀河鉄道の夜」を大学で研究している時、ふと、「なんでこんな悲しいんだろう」っていうところからでした。そこから発想を得て、私的に書いてみようと思ったのが単話版でした。リスペクトをした上の執筆なので、実は名前の一文字を取ったり、台詞を一文お借りしたりしています。

・ ヴァイさんという〝主人公〟
 単話版が出来上がり、自分で読み返している内に、車掌であるヴァイさんに注目して、「〝彼〟はどうしてこの列車にいるんだろうか」って思った途端――。あの赤毛と左眼はこうで……っていう、重い設定が浮かんで来て、その衝撃に慌てつつ、いつか掘り下げようと決心しました。
 ――という訳で、何年か越しに今のStar Light trainがある訳です。

・ アンというもう一人の[主人公]
 でも、思い付いた限りでは、ヴァイさんはずっと列車に乗っているような気がしていました。何とか、〝彼〟を救うことはできないか。
 そう思っていた矢先、アンがうまれました。私の頭の中に、割とあのまんま出て来て、ずーっと日の目を見るまで待っていた娘です。名前もうまれた時からずーっと[アン]でした。
 けれど、アンの方も明るい性格と裏腹に、重い設定で……。あの告白は正直、泣きながら書きました……。あまりに衝撃が強すぎて、思わず注意喚起をせずにはいられませんでした。ちょっとは柔らかくしたつもりですが、不快に感じられた方がいらっしゃったら、それは私の力不足です、申し訳ありません。

・ 賛否あるかもしれない結末
 アンがうまれると同時に、あの結末は決まっていました。正直、自分でもふわっとしてないか?と思わなくもなかったのですが、曲げずにいきました。
 ふたりの中では、あれはひとつの〝答え〟なんだろう、というところで落ち着きました。どれだけ永い間列車にいようと、必ずあの結末にたどり着くのです。

・ 構成
 単話版はとあるところで「生と死の物語」と評されたことがあって、単話版が「生」ならば、対比で「死」もないといけないというところで、「死」の物語を書くことにしました。
 それと、ヴァイさんにもきっと上手くいかない時期があっただろうということで、遡って汽車の時代を今回追加しました。
 「死」を選ぶぐらいの事情って何だ?と思い付いたのが、1の物語。こんな双子は嫌だ! ……きっと実際は違うと思います。リゼもヤバかったですが、シアの方がヤバい。あれが、いわゆる「ヤンデレ」に見えたら光栄です(?)
 そして、最後にやっと、ヴァイさんとアンにスポットライトが当たる。ちなみに、あれ以上、掘り下げようというつもりはありません。

・ 最後に小話(というかこだわり披露)
 あんまり話すと長くなるので、最後に一つ。
 タイトルは正直、こだわりました。何人か、「なんでStarlightじゃないの?」と思ったことあるかもしれません。
 掘り下げるのが決まった時点で、「ずっと昔から走っているだろう」というのがあったので、train(電車/列車)だけでなく、汽車要素も入れようと決めました。
 という訳で、Star Light train――縮めて、SLtrainです。ちなみに、大分気に入ってます。

・ 終わりに
 まだまだリハビリ中の身ではありますが、この作品を完結させることができたので、とても嬉しく思います。ひょっとしたら、修正をかけるかもしれませんが、その時はご容赦下さい。

 皆様、ありがとうございました!

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