本日更新の第70話をもちまして、「風斬りの少女と水月の姫」は完結となりました。
サクラとミナモ達の旅をここまで見守ってくださった皆様、たくさんの星やハートをくださった皆様、本当にありがとうございました!
筆者がオリジナル作品を書き始めて日が浅い頃に、異世界ファンタジーでやりたいことを詰め込んだところがあり、今の形になるまで構想一年ほどかかっていたりと、個人的にも特に思い入れの強い作品です。
初期案では二丁拳銃持ちだった上に、名前がなかなか決まらなかったティア(最終的には『運命を引き裂く者』という意味を込めました)、生まれた時から対の存在だったシエラとシノ(筆者最大の安産)、当初は大人キャラでサポート枠予定だったメイ(むしろマイアのほうだった)、初期プロットには存在していなかったヒカリと夜美花(日和見のシロガネ王宮に皆で突入する案などもあった・・・)などなど、思い返せば筆者にも本当に色々とありました。
なお、最終話は4900字超え・・なんと本作中二番目の長さです。一番はサクラとミナモが初めてあれをやった第8話の5600字超え・・・
話を切りたくない&筆が乗ってくる場面に差し掛かると、際限なく長くなってゆくのもこの作品の特徴ですが、もしも読み返すご気分の時には、じっくりと楽しんでいただければ幸いです。
最後に、本作の主人公であるサクラとミナモが生まれた景色をお届けします。公開できる範囲の写真ですと上手く伝わらないかもしれませんが、とある春の日、花吹雪という言葉がしっくりと来るほどに、風に吹かれて散った桜の花弁が近くの水面に浮かび、それはそれは綺麗だったことがありました。
作中でサクラが残り少なかった魔力をミナモに回復してもらう、というのはこの景色が元になっています。
あの日の風景にも感謝を・・・そして皆様、最後までお読みいただき本当にありがとうございました! 次の新作等も準備しておりますので、また別作品でもお楽しみいただけましたら幸いです。