小説を掲載するにあたって一番悩んだのは、自分のキャラ付けでした。
作者としてどう振る舞おうかと迷っていました。
終始無言で、淡々と連載しても良かったのですが、やっぱりせっかく掲載するのだから自己紹介文やツイッターでのアピールなども必要だろうと思いました。
それで私は、私というキャラクター設定しなければならなくなりました。
でも、私にとってそれは非常に難しいというか、お恥ずかしいというか……。
小説の登場人物をあれこれ考えるのは好きなのに、自分を作る、自分を見せることはとても苦手だと分かりました。
だから、やっぱり自分が理想とするホラー作家のキャラクターに当てはめようと思いました。
常に冷めていて、狂気を滲ませていて、夜中に薄笑いを浮かべながら執筆している女(美人)。
めくるめく恐怖の世界に読者を落とし込み、悲鳴をツマミにワインを嗜むような女(美人)。
どうせなら、そういう作者に見せかけようと思いました。
でも、無理でした。
PVが増えるごとに体が震えて、応援のハートが付くたびに顔がにやけて、フォローされると即座にフォローを返して、メッセージをいただくと机に手を付いてモニターに頭を下げる。
そんな自分の姿に気づいて、完全にキャラクターが崩壊してしまいました。
チョロいです、こいつチョロインです。
『高飛車なフリしてちょっと褒めると舞いあがって空回りする転校生がひたすらウザイ件』(作・三浦晴海)でした。
それで結局、素の自分で活動することにしました。
無理して自分を偽るよりは、素直な自分でいるほうが楽ちん。
そんな哲学というか、真理を知った気持ちです。
でもやっぱり冷酷系キャラクターに憧れているので、この文章も公開しないほうがいいんじゃないか?という気持ちになっています。
でもせっかく書いたので、こっそりアップロードしておきます。