nobu0522様より素敵なレビューをいただきました!
連載開始早々、ありがとうございます!٩(ˊᗜˋ*)و
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いつも応援ありがとうございます!( ´ ▽ ` )ノ
第1章に7話追加で、10/7までの連載となります!
書籍作業とスケジュールが重なったせいか、かなり推敲が甘かったようです。
まだまだ隠れていると思うので、誤字脱字を見つけたらお知らせください。
ひとりで全部を発見するのは無理です!( ̄▽ ̄)
開き直り。
今日はキュートな日だそうです。
そういえば、去年もあったような?
即席SSを書いてみました。
オチも何もないですが、お暇つぶしにどうぞ。
◆◇◆◇◆
今宵の月はいかが?
夕食を終えた食堂に、メエメエさんがひょっこり顔をのぞかせた。
「夜分失礼いたします。今夜は月がきれいなので、皆さん月見をいたしませんか?」
んん? お月見?
「ほぉ、おもしろそうだね」
父様が乗り気になったみたい。
「いいですね、出てみますか?」
リオル兄も立ち上がっていた。
「それでは皆さん、訓練場の芝生のほうへどうぞ」
それだけ言うと、メエメエさんはスーッと飛んでいったよ。
精霊さんたちを引き連れて、みんなでゾロゾロと訓練場に出てみれば、見上げた夜空に真ん丸のお月様が輝いていた。
精霊さんたちは歓声を上げて夜空へ舞い上がっていく。
ほんのり光を放って飛ぶ精霊さんたちが幻想的だね。
僕と父様とリオル兄は、お月様と精霊さんたちを見上げて笑った。
「こっちですよ~」
メエメエさんの声がするほうを見れば、縁台が用意されている。
「用意周到だねぇ?」
僕と父様とリオル兄が腰かけるとすぐに、お食事処のミディちゃんがお盆を持ってやってきたよ。
「おや? 枝豆と栗だね?」
父様がニコニコ笑って聞けば、メエメエさんが「そうですよ」と答える。
父様にはジョッキビールが用意され、リオル兄にはおしゃれなワイングラスが手渡された。
僕にはシンプル麦茶だった。
ちょっと格差を感じる……。
食べ物に釣られたのか精霊さんたちが戻ってきて、別の縁台に並んで座り、ジュースをもらって飲んでいるよ。
そっちにはお月見団子のお皿が届いているようだね。
キャッキャと楽しそうにしている。
僕らのほかに、バートンとビクターと、マーサとリリーもついてきて、ジェフやトム、ビリーたちも屋敷裏からやってきたみたい。
メエメエさんが全員にグラスを配れば、みんなでのんびりと夜空を見上げた。
真ん丸お月様がたくさんの星々と一緒に、澄んだ秋の空に輝いている。
涼やかな風がそよそよと髪を揺らしていた。
「きれいだねぇ」
「そうですね」
僕の横に座ったメエメエさんが、口いっぱいにお団子を頬張っていたよ。
見れば精霊さんたちも、リスのようにほっぺを膨らませている。
ご飯を食べたばかりなのに、食い意地が張り過ぎだよ!
そんな彼らを見て、みんなが声を上げて笑っていた。
「空を見上げてご覧よ!」
優しく照らす月の光に、気持ちが安らぐようだった。