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①小説道場 ②『悪童日記』

こんにちは。連日暑いですね~ 不安定な天気も困ります。
①昨日おもしろい動画サイトを見つけたのでリンクを貼っておきます。
 プロ作家さんですが、書かれているジャンルがちょっと💦 内容は親切です。

 『わかつきひかるの小説道場』
 https://www.youtube.com/@Wakatuki_Hikaru

②悪童日記
 人生に影響した作品というものがあります。私は小学生の頃に読んだ漫画ブラックジャックですね。彼は高額で手術を請け負うもぐりの外科医ですが、内に秘めた誠実さ、正義といったものを学びました。
 さて今朝、とあるカクヨム作家さんに影響を与えた作品について調べました。誘導するわけではありませんが(笑)、池江選手とからめて下記にそのエッセイのリンクをおいています。
 夢と現実 第29話 パリ五輪1(7/28)
https://kakuyomu.jp/works/16818023212370451362/episodes/16818093081863576926

 では『悪童日記』ですが、『ささ』という方の2020年の記事から要約します。
 https://jironkuron.com/akudo-nikki

 下記の解説、感想から思いますのは、この『悪童日記』という作品は体裁が異彩を放っており、感情を入れずとも読者に強い印象を残すことができるという技術を提示しているという事です。また人生や人間は環境によって左右されるが、それでも淡々と生きていくことができる。また周りの人と別れる時が来ても人は生きていくということを伝えているのかもしれないと思います。なお内容はエログロが強いらしいので、もろ手を挙げて読書をお薦めするものとは言えないそうです。

【要約】主人公は戦争の疎開児童として祖母の家に預けられた双子であり、全編を通してこの双子の手記(作文)として描かれます。この双子は決して好ましい人物ではないようですが、他にもまともな人間がほとんど出てきません。人殺しか、性的錯綜者か、権力の犬か。まともな人間や弱い人間は悲惨に死んできます。激烈卑劣な戦争下の環境において、この双子は知恵を磨き、驚きの生命力を見せます。
 双子の作文には事実だけが書かれ、解釈・判断・感情に関する表現が一切出てきません。戦禍のまがまがしい世界を淡々と描かれているさまが実に強烈です。非常に逆説の利いた、文学的な力のある作品だと感じました。もうひとつ、この作品には名前が一切出てきません。主人公の双子を含め登場人物、国など具体的な固有名詞が一切出てきません。この特徴も、作者が「事実のみを書く」ということにこだわったと考えることができます。
 意味がよくわからないことは、なぜ主人公は双子なのかということ。常に語り手は一人称で「ぼくら」として書かれています。そしてこの二人は互いに離れることを特に嫌がり、二人でひとつなんだという強い確信をもって行動しています。この双子が別れる時、この物語が終わります。
 主人公を双子にしたことは重要な点なのですがそうした理由はわかりません。ちなみに『悪童日記』は続編である『ふたりの証拠』と『第三の嘘』で3部作をなす作品のようで、これらを読むことで何かわかるのかもしれません。

書いた人=『ささ』さん
25歳。 副業で家庭教師、世界50か国以上を旅行、本や映画や音楽の感想記録、自作の詩や小説の公開など。 言葉は無力で強力であることを常に痛感し、それでも言葉を吐いて生きている、という方だそうです。 現在29歳?

画像は記事とは関係ありません w

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