水底

読み終わって「健さん」の目に灯っていただろう光が強く強く印象に残りました。主人公も読者も結果を知ることはない、そのことがこんなにも素敵な余韻を生むことがあるんだと噛み締めるお話でし…続きを読む

前半の軽妙で巧妙な出題と後半の鈍く鮮やかな解答例。万人にとってのきらきらとした眩しさなんて全然ない、それでもある意味希望と呼ばざるを得ないようなとても素敵なお話でした。

触らぬ神に祟りなしだと思いたいのにそれすら本当なのか不安になる。行動原理がねじれの位置にあるかのような理解し得ぬ不条理、とても怖くて好きです。