暗いおまけに小説あまり関係ありません。
「なに? けしからん!」という人は回れ右をお願いします。
+++読みたくない人はUターン+++
私は何も成していない人間です。
毎朝欠かさず犬の散歩に行くこともできず、
家族仲を修復することもできず、
週20時間の仕事をこなすこともできず、
自分の中にある物語を形にすることさえできません。
「え、今できてないなら、出来るよう努力すればいいだけの話じゃない?」
→おっしゃる通りですね
「期限を区切り、自分に出来るステップを刻みやり遂げることを努力という、という言葉に感銘を受けたんじゃなかったのか」
→はい、受けました
「じゃあさ、出来なかったのは過去の話。現在の自分は努力をしていて、将来の自分は出来るようになっているかもしれないじゃないか!」
→ポジティブに考えるとそうです
将来に努力が実っている、または自分が幸せそうにしている。
そういうイメージが持てないんですね。
今日、祖母の生活保護受給の手続きがととのったと母から聞きました。
祖母は、離婚後手に職をつけ、80歳超まで現役で働きました。しかし気付くと認知能力が衰えており、収支をやりくりすることが出来なくなっていて、いつの間にか借り入れもしていました。個人事業主として接客、店舗運営、運転して通勤……それらが出来ていたので大丈夫だと家族は思っていたので気付くのが遅れました。日本の生活保護制度は「2週間生活できるお金だけ持って申請に来てください。その他の財産は認めません」という制度です。もちろん、支給金額は年金金額を差し引いたものです。一部で噂されるような「働くより生活保護の方が楽」という収入にはなりません。老人が再スタートするには厳しい現実です。
そんな祖母に付き添う母は、祖母のふたりいる娘のうちの姉です。下には妹(私にとっての叔母)がいます。妹は嫁いでおり、祖母の面倒は主に母が見ています。
彼女も離婚後に個人事業主として働き始めたひとりです。そして去年、とある運送会社の一斉首切りにあい、職を失いました。男性にまじって台風でも雷でも屋外で働き続けましたが、失業手当などはありません。
すでに還暦を超えています。就ける職業は限られています。
この二人を見てね、思ったんですよ。
体調不良も嫌なことも我慢して働いて生き抜いた先の老後がこれなのか、と。
もちろん、人生は個人の選択の結果であり、その結果には責任を負わねばなりません。では、責任を取って労働し税金を納めるだけが人生なのでしょうか。
こんなとき「異世界に転生してワンチャンやりなおすぞ!」という発想に至る人はまだ健全だと思います。
「転生しようが回帰しようが中身はしょせん自分自身。所詮お前には何もできないさ」という自分の声が聞こえてくるようです。
そんなことを考えている自分自身が一番嫌なのです。
詳しく掘り下げると、エッセイに出来るだけの文章量がありそうです。これで10万字書いたら、カクヨムコンまでにこの世からいなくなってるかもですね。
ははは……書いてしまった。まぁいいや。近況ノートでこの文字数読む人いないでしょ。誰かを誹謗中傷したわけじゃないし、無問題さ。
私がいたところでいなくなったところで、世界は滞りなくまわる。