山口　実徳

叡尊の鎌倉下向を願っていたのは北条実時のみならず、先代の執権北条時頼も同じであった。

新清凉寺釈迦堂から亀ヶ谷坂を越え、最明寺の時頼のもとへ授戒に来てくれないか、そう叡尊に頼んだものの……。

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『関東往還記』によると、実時は本当に足しげく、毎日のように叡尊のもとを訪れています。