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気楽に本格ミステリーを。

 本格ミステリーって何だか敷居高そう。というご意見をもらうことがあります。
 実は本格ミステリーの「本格」は、「本格派中華料理」とか「事業を本格化する」の「本格」とはちょっとニュアンスが違っていて、「変化球」に対する「直球」ぐらいの意味で捉えた方が良さそうなのですが、いかんせん字面がお高くとまってる感じは否めませんよね。

 厳密な定義やら歴史的経緯はさておくとして、わたしが考える「本格ミステリー」について一言で言うなら「読者も謎解きを楽しめるミステリー」ということになります。
 謎があって、謎を解くための手がかりがあらかじめ示されていて、考えれば読者も謎の答えを導き出せる。わたしにとっては「本格ミステリー」の「本格」とはそれぐらいの意味です。ほら、別に怖くはないでしょう?

 一つ、とても大事な前提があって「読者も謎解きを楽しめるミステリー」は「読者に謎解きを強要するミステリー」ではないということです(そういう作品もあるにはありますが)。
 一晩で読みきっちゃうような読み方。お休みの日にじっくり時間をかけて読む読み方。バスの待ち時間など隙間時間でちょっとずつ読む読み方。座って読む。寝転んで読む。逆立ちして読む。どの読み方が正しくてどの読み方が間違っているということはありません。同様に「読者も謎解きを楽しめるミステリー」を「謎解き」として楽しむことと、「お話」として楽しむことに優劣はありません。大事なのは楽しむことです。

 気楽に本格ミステリーを。ついでに気楽に★なんかもいただけるとありがたいです。それではまた。

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