★★★ Excellent!!!
2021年 Engames
日本語版は長らく入手なんだったが国内ボードゲームショップが再版。
ジャンヌダルクとかは出てこない。フランスの有力者となって各地で影響力を高めていくゲーム。いかにも中世風なアートワークだけでもたまらんけどゲーム自体もオールタイムベスト級。
ゲームシステムとしてはいわゆるバックビルド。袋から規定枚数ワーカーチップ(随行者タイル)を引いて個人ボードのアクションスペースに配置し、順番にアクションを実行していき、チップの入手や新たなアクションスペースの確保などで拡大再生産をしつつ、勝利点を獲得していく。
勝利点の獲得方法にはあまり多様性がないのだけど、なにしろ実行できるアクションがワーカーチップの引きに大きく左右されるので、方向性が自然と別れてくるのが素敵。
アクション選択自体に妨害要素はないものの、市役所やギルドホールなど一部早い者勝ちのアクションもあり、しっかりインタラクションがある点も好感触。
ルールの分量もかかる時間も長大だけど、欲しいチップが引けただの引けないだので終始わちゃわちゃしながら遊ぶ感じで、適度に緩いのもわたし好み。本当、何回でも遊びたい。
初版が出てから何回も調整が入っているので、今買うなら迷うことなく最新のendgames版を買うべきだろう。特に初期の版の浴室はやばすぎる。また、可能なら『交易と陰謀』拡張もあわせて用意し、市役所ボードとイベントタイルを差し替えた方が良いだろう(市役所ボードは交易面を使用)。
本来のルールだと場所タイルの選択に時間がかかりすぎるので、n枚オープン(+ランダムピック)のハウスルールを採用するのもありだ。
時間的には間違いなくヘビー級だが、繰り返し遊んでほしいタイトルだ。