「ねぇねぇ、さっきから何をポチってるの、しおちゃん?」
「あ、つむちゃん。あのさ、七百万あったら、何したい?」
「は? 株か何か始めたの? ミニロトかなんか?」
「そんな不確定なものじゃないよー! もっと現実的なものだよー!」
「……もしもし、桜沢警察署ですか? 予告犯が目の前にいるんで、これから捕まえてそちらへ連れていきますね」
「ちょ! つむちゃん、ストップスト~~ップ!!」
「だって、犯罪に手を染めるんでしょ? 大学生で田舎図書館のバイトしてる人が投資やギャンブル以外でそんな大金稼げるわけないじゃん」
「チッチッチッ! つむちゃんはまだまだあまちゃんだなー!」
「……とりあえずぐーぱんしていい?」
「ちょ、待って! 最近のつむちゃんちょっと暴力的過ぎぃっ!」
「そんなことないよ、これも一種の愛情表現だよ♪ しおちゃん」
「わ、私Mじゃないんだけど? どちらかというとつむちゃん……て、わあ! 拳振りかざさないでっ!!」
「こほん、そ、それで?」
「え、えーとね。某小説のサイトでコンテストがありまして、その優勝賞金が七百万なんですよ!!」
「……ふっ」
「あ、今ハナで笑った! ハナで笑ったよね?!」
「ソンナコトナイヨー、というかさ、小説なんて書けるの?」
「いけるいける! というか、もう文庫本で200ページ分は書いてあるんだー。これをそのまま投稿すれば規定の十万文字いくっしょー」
「ふーん。良かったね、しおちゃん♪」
「なんでそんな生暖かい目で頭を撫でてくるのさ」
「気のせい気のせい、しおちゃんが可愛いからだよー」
「あ、そ、そうかな……その、ありがと……」
――――数時間後――――
「つむちゃん助けて!!」
「なぁに?」
「その、小説書き写したんだけどさ……も、文字数が……」
67,000文字
「……ぷっ」
「あー! 今笑ったよね? つむちゃん笑ったよねぇっ!! うぅぅ~~っ!!」
「ごめんごめん、そんなドジッ子なしおちゃんも大好きだよ❤️」
終劇
はい、というわけで、赤っ恥を全国区で晒しただけでしたとさ!!
期間はありますけど、ハチコイとか他に書きたいものがあるので、加筆修正おわったら普通に投稿するかもです。
10年以上前の作品なので、直しが多そう。
ただ、OCRデータで張り付けたので、所々半角になってたりするので、もう少し文字数のびるかもです。
ま、無理ない範囲で十万到達できそうなら参戦ということで。
短編は確実に参戦します。
それでは!