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『ネフェル・メスェティは歌う』改稿

描写を意識して、一話と二話を直しました。


これで少しは冒頭部分からの離脱が減るかなと期待してみたり。

ドラゴンノベルス小説コンテストの閉めきりが終わる前に、三話以降全て直せるよう頑張ります。

7件のコメント

  • 冒頭は小説の玄関です。
    書き終わっているので、作品を通して読んだとき、「読み進めてもらえる書き出しになっているか」「この書き出しでいいか」を確かめてみてください。

    はじめの方を、サラッとしか読んでいないのにあれこれ書くのはよろしくないと思うのですが、

    「食う・寝る・遊ぶに加えて、歌があればそれでいいかな」
     あたしがスプーンを磨きながら答えると、「キリギリスかよ」とママに笑われた。

    と、はじめるのはどうだろうと考えてみる。
    主人公の動きからはじめると、すんなりと読み進めてくれる気がする。

    冒頭の「振り返ってみると、あたしの人生最大の転機は、ここから既に始まっていたのだと思う。」と、ナレーションのような自分語りからはじまっていることから、これらは回想シーンなのかもしれないと考える。

    冒頭に回想を持ってくるのは悪くない。
    でも、この二行がなくても話をはじめられる気もする。
    いっそのこと、「あたしの人生最大の転機は、ここから始まった」と一話のサブタイトルにしてみる方法もある。

    不躾ながら、あれこれ考えてみましたけれど、しっかり読んでいない人間があれこれ言うのはおこがましい気がします。
    ですから、ここに書いたのは、あまり気にしないでください。
    時間を取れて最後まで読めたら、感想をと考えてはいます。
  • snowdrop様。

    さわりを読んだたけで引きの弱さを感じられたのでしたら、この小説には確かな問題点として存在しているはずです。
    むしろ、こんな丁寧なコメントを頂戴して恐縮です。

    冒頭の弱さは、他作品でも自覚しているので「仰るとおり」です。
    投稿を始めた頃に比べると、多少は改善傾向にあると自己評価しながらも、甘っちょろい感は否めません。
    まだまだ修行が足りません。

    また、本作では回想から入りながらも、それを本文で上手く活かしきれていない自覚もあります。
    いっそ回想を無くしてしまおうか。いやここは筆力アップのために踏ん張った方が……などと考えていたところだったので、なんともリアルタイムなご指摘でした。

    違和感を持った作品を読むのは、辛いものです。snowdrop様の感想は、そりゃあ喉から手が出るほど欲しいですが、そこはどうか、ご無理なさらず。
    物語を読むのが苦行になっては、元も子もありません。仕事なら別ですが。
    でも、ちょっとでも「あ、いいんじゃね?」と思われたら、次話のボタンを押して頂けたら書き手としては有り難くはあります。(´∀`*)ウフフ

    ここで頂いたコメントだけでも指導料が発生してもおかしくないレベルです。
    あまり気にしないで、という事なので、分かりました。気にしないようにしますが(笑)
    改稿や新作の助けとして、有り難くご指導を頂戴いたします。

    では、また感想ページでお会い出来ることを、ほのか〜に期待しつつ。ここは失礼させて頂きます。
    ありがとうございました。
  •  二話まで読みました。
     お話は面白いと思います。

     冒頭の書き出しを使う方法を考えてみました。
     三話以後の展開はわからないですけれども、おそらくクライマックスがあるはず。そのクライマックス手前の、主人公が窮地の状況から本作をはじめ(いわゆるプロローグ)、どうしてこうなったかと「振り返ってみると、あたしの人生最大の転機は、ここから既に始まっていたのだと思う」と、一話につながる書き出しにしたらいいかもしれません。
     そうすると、クライマックス手前まで、読者は興味をもってくれるでしょう。別にクライマックス手前でなくとも、後半はじめ辺りにあるはずの、最大のハードルを乗り越える前でも良いです。

     一人称の欠点は、主人公がおしゃべりになることです。
     普段の会話はもとより、自分自身に対しても実況中継してしまいます。本作だと、回想しながらナレーションもしていて、なんでもかんでも自分で説明しています。読み手は驚きもなく、「そうなんだ」と受け止めるしかありません。
     主人公は、歩道橋から転げ落ちて異世界転移したと思い込んで話が進んでいるのだけれども、回想なので「本当は異世界転移じゃなくて、古代エジプトにタイムスリップしてたんだよね」と、親切に説明しています。が、この説明はない方がいいと考えます。
     異世界転移してしまったと思いながら、主人公に様々な出来事が展開されて話が進んでいくと、やがて「実はタイムスリップだった」ことが明かされる、どんでん返しが仕込まれていたほうが面白いのでは、と思います。
     説明されたら、半減してしまいます。
     きっと本作は、異世界転移をしていないことを早々に明かしてもたいしたことないくらい、この先に起こる展開は読者の予想を超え、どんでん返しの数々が用意されているに違いありません。
     二話しか読んでいないので、決めつけるのはよろしくないのは重々承知しているのですけれども、手品の種明かしを横で聞かされながらマジックを見ている気がして、ちょっともったいないかもと思いました。

     主人公の、物怖じせず銀子とやり取りしたり、歩道橋で一人「ちっくしょー!」と叫んでみたり、キャラは立っています。
     面白そうだと思いました。
     読み手に、「面白そう」と思わせる書き方ができているところが良いところです。

    「カラトリー」の表現の是非が、実に悩ましいです。
     読み手のすべてが、「スプーンとかフォークとかナイフのことね」と理解してくれるとは限らないからです。
     読みやすさを重視するなら、カラトリーを「スプーンを磨きながら」に変えるといいと思いました。
     拭いているものがスプーンだけではない、といいたいのかもしれません。
     主人公の目の前に、タオルの上に並べられたスプーンやフォーク、ナイフがある描写や、一本ずつ手にとって吹く様を書けば伝わると思います。
     そこまで細かく描写するほどでもないのなら、「食う・寝る・遊ぶに加えて歌があれば、それでよい」と答えたとき、拭いていたものを素直に描写したほうがいいのでは、と考えます。
     とはいえ、主人公がカラトリーと表現する場にいることを読者に伝えることができるし、カラトリーってなんだろうと興味を引かせるのにも役立ちそうなので、悪くはないです。
     本作はショーパブを舞台にした物語ではないですし、読み手の読みやすさを大切にされてみてはいかがでしょうか。

     ママについても悩ましいです。
     すぐに、ショーパブのママだと明かされ、しかも従兄だと説明されています。しばらく話しのやり取りをしてから、「ママといっても、お母さん、ではない。ショーパブの店主《ママ》。しかも、あたしの従兄である」と明かされれば、少しは読み手を驚かせられるのでは、と考えます。
     本作の主題は、古代エジプトにタイムスリップする話なので、ショーバブのママが従兄なのは、もったいつけず、さらりと明かしてもいいかもしれませんね。

     夕焼け空の描写が素敵です。

     一話の終わりで、サブタイトルの意味がわかった気がします。

     店の名前が、歌う前に明かされています。
     店を出る時に、「銀子の店『Silver』を出たあたしは、階段を登り、地上に出た」としておいても良かったかもしれません。
     

  • Snowdrop様。

    まさか、さっそく感想を頂戴出来るとは思っていませんでした。

    長文になるお礼とご報告をどこに記してよいか分らず、他の方の活動スタイルを拝見して近況ノートにお返事を記すのが一番かと考え、ここに書かせていただきます。
    お目に留まる事を祈りつつ。

    さて、本題ですが。
    頂戴した感想とアドバイスに一つずつお答えしていきたいと思います。長くなりますが、すみません。

    お話を面白いと評価して頂けて、とても嬉しいです。方向性は間違っていなかったのだとホッとしております。

    クライマックスを利用した冒頭のアイデア。なるほど!と感服しました。その手法を使った小説や漫画に出会った事はありますが、本作への取り入れには思い至りませんでした。
    確かに、読み手を繋ぎとめる引力になってくれそうです。これはいい事を教えてもらったぞ、と。
    ただ一つ問題が。
    冒頭をはじめ、回想スタイルを縮減したのです……。
    昨日、一話二話を再度直しました。

    理由は二つ。
    一つ目は、『主人公の動きから入る』というアイデアを実践してみたかったからです。お陰で、人物描写が充実し、ストーリーに奥行きが出せた気がします。アドバイスありがとうございました。

    二つ目の理由は、ストーリーの流れをすっきりさせるため。
    私の筆力不足故なのですが、回想との切り替わりが上手くできておらず、物語の動きがイメージしにくい事に気付きました。二話が特に「なんじゃこりゃ」な気がしまして。

    とはいえ、回想を利用したストーリー展開は本作には合っているとも思うので、捨てがたいのも本音です。一度、アドバイス頂いたように、クライマックスからの冒頭シーンを書いてみたいと思います。上手くできたら、改稿に踏み切ります。


    主人公の喋りすぎ。
    読み直すと、仰る通りでした。
    自分の心情、ナレーション、古代エジプトうんちくに加え、手直し前は回想も主人公に語らせた本作。
    自分で書いておきながらですが、『主人公、やかましいな』と感じてしまいました。
    やかましくなっている原因は分っています。書き手の私がせっかちなんです。情報を早めに伝えたくなってしまい、つい、主人公のお喋りに頼っているのです。
    そのせいで、読み手の驚きを得るチャンス、どんでん返しのチャンスを逃すという、無粋な作品が出来上がったのでしょう。
    もう一度読み返し、調整していきたいと思います。
    『本当は異世界転生じゃなく、タイムスリップだったんだよね』この下りの消去も含めて。

    主人公の強めのキャラクターは、本作には欠かせない要素です。そこを評価して頂けたのは有難いです。

    『カラトリー』については、昨日の手直しでクリアできたかなと思います。会話を進めながら、スプーンやフォークを手に取って拭き、タオルの上に並べる描写が入っています。

    ママについて。
    従妹という関係は物語の進行上さして重要ではないので、伝え方をもう少しライトにしてみようと思います。

    夕焼け空の描写。
    お褒めの言葉、ありがとうございます。自信になります。

    サブタイトルの意味。
    これに気付いて下さったということは、もしや私と同年代?などと、つい無粋な憶測を立ててしまいました(笑)。失礼しました。

    店の名前。
    移動させたいと思います。

    最後に。
    本作をここまで真面目に読んで、改善方法まで考えて頂けるとは。なんとも、申し訳ないやら有難いやら。
    前回のお返事にも書きましたが、本当に、指導料が発生してもおかしくないレベル。
    何のお礼もできないのが心苦しいのですが、せめて、頂いたアドバイスで本作を精いっぱい磨き上げる事で、お応えしたいと思います。
    心より感謝を。
  • あの……。
    すごく重要なやりとりされているなかで、揚げ足取りで蛇足で、ほんとにほんとに失礼は承知しております……ごめんなさい。

    手元の食器、一般には、カトラリー(Cutlery)って呼ぶみたいです。
    カ「ラト」リーという方も少なくなく、もしかすると市民権のある表現なのかもですが……。

    失礼いたしました。ご無用でしたら、削除のほうお願いいたします。
  • 壱単位様。

    すみません、自分の失敗に爆笑しました。
    だってずっと○○年、カラトリーだと思ってて(笑)
    私、よくあるんですよ。間違えて覚えっぱなしにしてる事。

    調べてみたら、どちらもグーグルさんでは同じような意味でヒットはしました。
    もしかしたら壱単位様の仰る通り、市民権はあるのやも。
    教えて下さった元祖を使わせて頂きます。
    ありがとうございました!

    カトラリー、ですね。
    ありがとうございます!
    すぐ直します!
  • 壱単位様、ありがとうございます。
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