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冤罪令嬢一巻後書きのようなもの


どうもみなさんこんにちは、三日月です
本日で冤罪令嬢の一巻分の掲載が終わりました
ここまでお付き合いいただき本当にありがとうございます

冤罪令嬢は元々わかりやすいテーマに好きなものを組み合わせてやりたい放題やってみたらどのくらい見てもらえるのか、という作品です
なので「乙女ゲー転生でない悪役令嬢×好きなタイプのヤンデレ」という組み合わせになりました

他にもいくつかテーマや課題はありますが、その中でも主題は「猟奇表現のないヤンデレ」というテーマでした。少なくとも一巻はそれがテーマです
血が流れなくとも怖い、気持ち悪い人間は描けます。ヤンデレ=猟奇ではないということをただただ形にしたかった

主題ではありませんが他にやりたかったこととしては、「ヤンデレに怯えるだけがヤンデレに対するリアクションではない」ですね
ヤンデレ作品というのはどうしても受け手がわが怯える、戸惑っているまま終わるような表現がおおいです。もしくは人形化してしまっているなどがありますね。それ自体が悪いことではありません。シュチュエーション中心であったり、短編などではその方が描きやすいのも確かですし
ただ、それだけで終わるのはなんか違うな、というのがいくつかヤンデレ作品を触ってきた中での所感でした
私はずっと「ヤンデレを愛してるから喧嘩する」という概念が好きです。ヤンデレの病みに愛を持ってぶつかって、喧嘩してでも思いを通じ合わせる、そんな作品をずっと追い求めていました
まぁ、ヤンデレというとツンデレより扱いが難しいのか、どうしてもシュチュエーション中心の描き方になりがちなイメージではありますが…
ではその壁をどうやったら破壊できるか、というのがこの作品の一つのテーマです
重い愛と大きな愛はどちらが勝つのか、という話でもいいですね
ただなんで喧嘩するのかというと聖母系で「なんでも受け入れるのよ」も個人的に違うなって思ったからです
ケツ叩いて殴り合ってでも信用を勝ち取れ、が個人的に描きたかったことなので
後ろ向いてただ受け入れてもらうなら二人で前に進むのは何がいけないのか
シュチュエーションでない、長編で書くのならば先へ踏み出してもいいはずだ、というのが個人的な意見です(異論は認める)

最後は、これは扱いが難しいというか「思い出と憧れと渇望」を読んだ方の中には「これディードリヒ君病気なんじゃ?」と考えた人もいるかもしれません
実際これは表現できたらと思ってやったことではあります
「ヤンデレ=病むほど相手を好き」なら本当に病んでみろ
というテーマを乗せた結果です
しかしそれを一巻に詰め込んでしまったせいで人を選ぶものとなってしまいました。ここは反省点です
他にも前半は賞レースに出していたので前半にも大きな盛り上がりをつけなければいけなくなり、ディードリヒ君が2回も馬鹿デカく病むという反省点もありました。情緒ジェットコースターかな

そんな感じでやってきたので、結構好き勝手やった作品ではあります
それでも読んでくれた方々には本当に感謝しています
ありがとうございます

リリーナが強気で高飛車なのは私の趣味ですし、ディードリヒがヘタレでネガティブでどうしようもない男なのも趣味です
ですがこれからもストーリーは続きますので、少しずつ変化していく二人にここから先もお付き合いいただければと思います

現在この作品がどこまで続くかはまだ決まっていないのですが、できることなら完走したいと思っています
二人の物語がまた違った視点になるまでは、描き切れたらいいですね

最後に、改めて同じことを言いますが一巻読了まで本当にありがとうございます。そしてお疲れ様でした
現在二巻目が予約投稿済みですので、明日から早速あがります
もしよろしければ引き続きご覧下さい


三日月深和

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