気がつけば七巻分の掲載終了と第一部完結となりますした
ますはいつものことながら、ここまでお疲れ様でした。そしてご拝読ありがとうございます
そして随分とこちらでは書いていなかったあとがきへようこそ。クソ長なので興味ないよって方は飛ばすのを推奨します
(※こちらは小説家になろうにて書いていた巻末後書きを上記の文章のみ矛盾のない様書き直したものになります。なのでなろうの後書きにて同じものは読めます)
ということでまずは中身の話をしていこうと思います
あぁ〜〜〜〜〜〜ここまで長かった!リリーナたちがようやく結婚という二人の人生の新しいステージに上がりましたね。作家は一安心です
結婚式のシーンは結構気合い入れました。おかげで文字数そこそこになったので満足しています
現状本編第一部はこれにて完結ですが、このあとは披露宴的なパーティを描いた短編をエピローグ的に一本挟み第二部へ移行予定です
7巻はあっちもこっちも謝ってばっかな巻になったなぁという印象ですが、一巻から始まった罪のあれこれを清算するための通過儀礼であったように作家は思います。ただ読んでいる方が「うーん」となっていたら申し訳ないです
ここからは第一部全体のお話
実はこの作品は三巻(つまり3章)で終わりにするつもりでした
この作品にはいくつかのチャレンジ要素がありますが、それは「好きな要素を設定に詰め込んでどこまで話を広げられるか」「十万字以上の連載にチャレンジしよう」の二つが主だったもので、私は初めこの話を本当に大切な二人の物語だけを拾い上げて三冊でとっとと済ませてから次に行くつもりでした。
ですが相方から「それじゃ勿体無い」と言われて考え始めた結果、一応超長期連載(五巻以上)になった場合のオチも考えていたのでそちらを採用し、本来私がやりたかったオチに関しては二部でやろうと決めました
正直恋愛ものなんで、結婚してから始まったならともかくお付き合いの前から始まったら「結婚しました」が一番綺麗な終わりでもあると私は考えているので、この巻を一つの区切りとすることにしています
私は結構ライブ感で話を書いていて、「とりあえず書ける部分書いて、後からどう辻褄をあわせるか」という書き方がおおいのでちょいちょい苦労しました。それはただの馬鹿なんですか…でもなんとか形になってよかったです
ここからはキャラ語りです
まずリリーナについて
今作の主人公ですね。散々暴れ散らかしてくれましたし、作中の会話の三分の一くらいはキレてたんじゃないかと思っています。主にディードリヒに
もうなんかちょいちょい話してるキャラなので言うことないんですが、作家としては彼女の本当に安らげる場所がいつまでもディードリヒのそばであることを願っています。あとこれからは思う存分ディードリヒくんの病み目に蕩けててくれ
リリーナは本当に自分の好きなプライドの高い女の権化です。プライドが高いので努力を厭わない、その高飛車な態度には裏付けがある…そういったキャラがすごく好きですし、かっこいいと思います
でもそうしたら高い場所から降りられなくなった人になってしまって、それは少し申し訳なかったなと。今はディードリヒくんや友達がたくさんいるので大丈夫です
彼女は最初うっかりすると精神崩壊まっしぐらだったので、そうなる前にとどまれたのが一番書いていて安心しました
ディードリヒについて
この作品のテーマを体現してもらうために作ったキャラクターでもありました
「ヤンデレ、という存在がたとえ本当の意味で相手と相思相愛になったところでその本質は変わるものなのか?」という私の長年の問いをテーマにしたキャラでもあります
そして上記の疑問に対する回答は「否」であると私は考えています。一度疑心暗鬼になったり、何かしらに堕ちてしまった人間が変わることはとても難しいですし、ヤンデレはそういった側面を恋愛に向けたキャラ属性の一種としての側面があると私は考えています
故にその歪みはその人の本質になってしまうのではないかと考えたとき、「リリーナへの歪んだ本質を変えないまま、人間性として一歩前に向かせる」それがこの作品のヤンデレものに対する主張でした
一応ヤンデレもの好きなハッピーエンド主義者なので、自分の好きなものに対して自分の主義を形にしたいと言うのか始まりでもありました
ディードリヒがヤンデレというよりそこに若干の鬱要素を足した病ンデレであるのは、単純にそういう男が好きだからです。相手が好きだけどこんなものは間違ってて、でも相手が好きだからやめられない…という矛盾で死んでいく倫理観のイかれた男が好きなので
なのでディードリヒは結局自分のやってきたことに後悔はないし、コレクションを処分することもないし見返すし、ちょっとあぶれた写真を処分するのでいっぱいいっぱいという脆弱さですが、それでも何もしないよりいいじゃないかなと作家は思っていますし、そもそも全部捨てられる程度なら何年も粘着しないんですよね。人間ってそういういきものだから
でも自分でリリーナの写真を撮ったり、自分も一緒に写真に写って全てを“思い出”に昇華していきたい、というのが彼の考え方です
リリーナにも言えますが、これは私なりの「変わらない本質と変わっていく人間性」という私がこの物語の結末に出したいテーマの答えの一つではないかと考えています
お休みについて
第一部完結いたしまして、この物語は第二部へと移行予定です
ですが二部開始までに少しお時間を頂こうと思っています。理由は物語の視点を変えようと思っていますので(詳しくは後述)、描くにあたって情報を整理したり物語を精査したりとやる事が多いのです
なので少しお休みをいただきます。申し訳ありません
第二部について
現状、上述にもありましたが第二部ではものの描く視点を少し変えようと考えています
ここまでは恋愛重視でいちゃこらをどれだけ書けるか、みたいなところがありましたが、第二部ではリリーナの人生や人間関係にもう少し時間を割いて描いていきたいと思っています
ディードリヒくんとのイチャコラはもちろん隙さえあればぶち込みますが、リリーナのやりたいことやお店のこと、友人関係やもう少し視野を広げてまだ焦点のあまり当たっていないキャラなどについて描いていけたらと思っています
でもディードリヒとはいちゃつかせます。病みというか、ヘドロっぽい部分も増やしたいですね。せっかく結婚して人前でいい子ちゃんやめてそんなふうにいちゃついても良くなったので
でも基本の方向性が夜にやる感じに話ではなっているので…うん…描写の割合は察してほしい。要望が多かったらムーンライトノベルズで一本描くかなぁと言うかんじ程度。でも全年齢でやれる部分は積極的にやりたいです
そして二部からは更新頻度を変更する予定でいます
現在は掲載できる期間は毎日上げていましたが、第二部では毎週火曜と金曜更新予定です
毎日連載、最初はよかったんですけど六巻と七巻がマジでキツくて。四巻までは9万〜11万文字程度だったので一ヶ月でプロットと原稿が成り立っていましたが、五巻が16万、六巻と七巻は20万文字とかになってしまったので一ヶ月じゃ足りなくて。それで休載を挟む結果となってしまいました
なので心機一転ということもあり、このような事態を未然に防ぐためにも更新頻度を変更し、今回のような不測の事態があっても安定してお届けできるよう努めます
ご不便をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いします
では最後になりますが、本当にここまでお付き合いありがとうございました!
読んでくださる皆様のアクセスやコメント、評価にはとてもとても励まされてなんとかここまで来ることができました。ありがとうございます!
今後も出来うる限り全力で書いてまいりますので、お付き合いいただければ幸いです
ではエピローグを挟んで第二部でお会いしましょう、改めてありがとうございました