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最強チートスキル~解説 第三回

第三話 「成人の儀」の解説をしていきます。

ラノベの当たり前が自分の当たり前になっている遥人は、マップ表示を視界に表示しています。地図を読むことすら面倒だと考えています。

いちいち知識を得るのが面倒になり賢者の石を出そうとしますが、ここでは失敗します。世界に無いものは作れない。それを作り出すのが人間という種族の秘めたる可能性なのですが、遥人は用意されていなかったことに呆れます。

そもそも賢者の石は不老不死の妙薬だったり、石ころを金に変える伝説上の鉱物なので、この世の知識すべてが手に入ったり、記憶媒体にはなりません。彼はスマホを持っていたにも関わらず調べることすら放棄して、読んだラノベをそのまま疑いもせず世界の真理だと信じているのです。

道中出会った元使用人のテオを願い事で従順にします。テオもアラート家を裏切っているので自業自得の面がありますが、性格を大幅に改竄してもなんとも思っていません。

儀式のためにやってきた晴天の町は、反旗では曇天の町に変わっていますが、この作品では清々しく晴れ渡る平和な町として描写されています。人々に活気があり、交易も盛んです。

炎の精霊フラムがここで登場します。しかし遥人は小さなキツネのような容姿だけで、この世界はファンタジーというものがわかっていない!と判断し憤ります。炎属性の精霊は格好良くなければならないという価値観の下、炎を完全再現することで町民の注目を集めます。俺の方が上手く使えるとマウントを取るためにやっており、フラムから不審に思われる原因を自ら作り出しています。綻びはもうこの時点であったわけです。

反旗ではこの後、フラムが世界改変を覗き見しています。スキル発動の瞬間を見ていたため彼は影響を受けず、解放後陽介にレベルもスキルもステータスもこの世界には元々無かったのだと教えてくれます。

また遥人は金に汚く、金貨なり銀貨なりを数枚渡せば良いものを「テオが俺のおつかいで店に行ったら、タダで食べ物を渡すようにして」と願っています。絶対に自分からはビタ一文たりとも払いたくない守銭奴的性格と、全くテオを信用していない事がわかります。願いで従順にしておきながら、それでも持ち逃げされたら嫌だと考えているのです。


「あれ? ボク、何かしてしまいましたか……?」
町民たちがざわつき始め、名台詞を決めてこの回は締めくくられます。今後も何度かこういったわかった上でのすっとぼけが発動し、その度に周りの人からは謙虚であるとか、落ち着きがあるとか、そういった褒められ方をしていきます。

今回はここまで。ではまた次回

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