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約一年ぶりに新作公開しました!

『ユートピアの庭師』以来、十ヶ月ぶりの新作を公開しました。

『遅効性タイムトラベラー』です。1エピソードでは史上最長の2万文字です。
あとがきは最小限の情報しか書かないようにしているので、こちらでは色々思い出を残しておきます。

元々本作は過去に作った短編のリメイクです。ただし結末以外は全てイチから作りました。

今回、様々な挑戦をしました。まずキャラクター性を持たせること。今まではどうしても人間味の薄い乾いたキャラが多かったので、もう少し「生きている」感じを出そうと四苦八苦しました。
またそれに伴い、細かな描写を出来るだけ盛り込みました。たとえばストローをベコベコにするとか、卵焼きの描写とか。本来なら本筋には不必要なものですが、うまいこと繋げられないかなと思って入れてみました。
あ、現代サイドで卵焼き食べたいとかモノローグ入れるのもいいかも。

そして二つの舞台を行き来する構成。
これが意外と苦戦して、過去編と現代編とでは情報を開示する順番が異なるため、真実を誤魔化しつつ混乱しない程度に小出ししていく構成を考えるのが難しかったです。

カノンが現代編に至るまでに何をしたかはバレてもいいというか、それはもう予想される前提で作っていました。問題はタイムトラベルの結果です。これも読み進めるうち分かっちゃったかもしれませんが、出来るだけ予想しにくいようにはしてみました……。

後はなんだろう。特に思いつかない。
名前はパッと思いついたものにしました。名前考えるのほんと苦手です。

作中登場した音楽もぜひ聞いてみてください。読了後にRe:Re:やLive Forever聞くと余韻に浸れる……かもしれない。

次はいつ更新できるかなぁ。半年後とかになりそうな気がしないでもない。頑張ります。
ではまた。

2件のコメント

  • こんにちは。
    コメントで不足していた部分を少し補足しておきます。

    ノートにもご自身で書かれていますが、今作でのキャラはずいぶんと人の血が通っていると、読んでいて充分伝わってきました。
    一見すると、どうでも良さそうなストローベコベコや、短いセリフなどに可愛らしさも感じ取れたので。

    その辺の些細な動きがあることで、読んで苦にならず楽しめた部分はあります。
    だからこそ、もっと感情の発露があればと、次のステップとして意見しています。

    タイトルさえ何とかすれば、読者も増えると思うからこそ、無駄だと思うタイトルでもここは一旦折れて、まず読者を掴んで欲しいと考えたわけです。

    読めば理解して楽しんでもらえるレベルに到達していると思いますので、方向性にしても間違いではないと言えるでしょう。

    小説とは人を描くもの、と考えるので、この作品はかなり私の望むものに近づいたと言えます。
    設定や背景ではない人間が主役となっていれば、読む側として物語に入り込めるので。
    という事で、以前より良い作品だと思います。
    なので、あと一押しとしました。

    気落ちせずとも良いので、次回爆発する感情を押し出していただければと。

    以上です。
  • ゆうさんへ

    お返事遅れてしまい申し訳ありません。メール通知を見逃しておりました……。

    感情の発露に関するさじ加減って本当に難しいですね、過剰にやると作り物っぽさが出てしまいますし。
    タイトルに関しては目指す方向性の違いによる意見の相違かな、と感じました。
    僕はタイトルや細かな小道具にこそとことん拘りたいタイプでして、「こういうの好きな人にまずは届いてほしい」と思っています。少しずつではありますが、有り難い交流も作れました!

    PV数、読者数を確保することで様々な趣向をお持ちの方と出会える。それは正しいアプローチだと思います。ただタイトルを変えてしまうのは「全て含めて一つの芸術にしたい」というポリシーとどうしても相反してしまうため、そこは譲れないポイントですね……。

    WEB媒体ではどうしても瞬間的な取っ付きやすさが重視されてしまいますが、今更それに迎合しても埋もれてしまうだけだろうな、とも考えました。難しいところです。
    ゆうさんのご意見が間違っているなどとは思っておりません。むしろWEB界隈で生きていくためには必須のものと思います。

    たぶん僕はこのまま脇道に逸れて、藪の中を突き進んでしまうと思います。暗闇の中で小さな花を咲かせるために歩き続けます。

    まずは人間の描写力、解像度を上げられるよう努力します!
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