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『引きこもりVTuberは伝えたい』の世界に叛逆するネットTV配信回について。

 これだけで約55000文字です。
 詰め込み過ぎた!
 まあプロット通りです。
 やりたいことを全て詰め込む方針でプロット組んで、そのプロットからかなり削った内容だったりします。

 真宵アリスの過去を振り返る。
 トラウマもネット冤罪もそこからの再起も。
 それだけではなく成長も描きたかった。
 過去を振り返ったうえで今の真宵アリスは一年前(第一章時)の真宵アリスを圧倒するほど成長していると描きたかった。
 そして成長した結果、様々な未来が開けたことを描いているのが掲示板回だったりします。

 単調でつまらなくなりそうだったので配信回も掲示板回もかなり省略してます。
 実は真宵アリスが抜刀してプロモーション裁判に入る前に、虹色ボイスメンバー全員のアバターを登場させて思い出を語り、一言メッセージを挿入する。
 この仲間がいるから今自分はこのステージに立てているんだ!
 的な演出もプロットにありました。
 感動はできると思います。
 一万文字分のエピソードですね。
 けれど加えてしまうとテンポが悪くなり、抜刀した際の爽快感がなくなりそうな気がしたのでカットですね。
 メンバー集結したら感動回で終われよ、みたいになったのでカットでした。


 少し創作論。
 私はプロットをちゃんと書きます。
 けれど実際に書く場合は良くプロットを無視して、辻褄合わせをします。

 たぶん本質的に感覚派なので。
 これはTwitterもしくはサポーター限定で書いたことなのですが。
 私は物語を色彩で捉えることで修正をかけてます。
 あまりに感情の色が濃くて重いと修正が効かないと判断すれば、プロットごと変えるか路線変更するか、重い部分をバッサリと切ってプロットに合わせます。
 今回は重い部分をカットして最後まで描き続けられるように修正しました。

 55000文字分の舞台演出。
 なすべきこと。必要な要素。出すべき情報。シーンごとに視聴者様(読者様)が抱くであろう感情を想定して、少しずつ修正し、異なるサプライズを起こし、深刻になり過ぎないように最後は笑えるように。
 様々なことが描かれているが最後は色鮮やかな空が印象に残る一枚の絵画を描くことを目標として。

 私の物語を書くときにシーンの連続ではなく、読者様の感情の連続性を重視しています。
 必要な事柄を並べて物語を完成させる。
 それは大事なことです。
 ですが必要な事柄を並べるのは読者様が唐突な展開に戸惑わないため。
 読者様の感情をネガティブにしないためです。
 物語に読んで得る感情がずっと同じでは人間は飽きます。
 だからシーンごと泣けて、驚き、怒り、解放感を得て、最後は笑えるように。
 ずっと頭の中で考えてました。

 物語の接続が上手くいっていないと色は濁ります。
 違和感や気持ち悪さですね。
 必要なシーンや情報が足りていない。もしくは矛盾しています。

 隣接する色が反発するのであれば修正します。
 展開が唐突になっている証拠なので。

 同じ色が続くのであれば色合いを変えていきます。
 展開が単調になっているということなので。 

 今回の配信回だけではなく、ずっとそうしてきました。
 皆様に喜んでいただけたのであればなによりです。

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