好きな映画の台詞で組んだ打線に関して、一つ一つどんな場面でどんなキャラが言ったのか、を映画のネタバレにならない程度に語って行こうと思います。
まずは1番の
「決して妥協しない」
byロールシャッハ(ウォッチメン)
このロールシャッハ、アメコミをちょっとでも齧ったことのある人なら、ほぼ間違いなく知っているでしょう。
逆に、そうでなきゃ「誰やねん」状態かも。
元々このウォッチメンというのはアメコミの超有名タイトルを原作として作られた映画。
舞台は1980年代、冷戦まっただ中のアメリカ。
キーン条例という「覆面着用者の自警団的活動」を禁止する法令が発布され、引退を余儀なくされたヒーロー達。
そんな元ヒーローの一人「コメディアン」が暗殺される。
かつての仲間が殺されたことを知り、ロールシャッハは事件の調査を始めるのだが……というストーリー。
面白そうでしょ? 面白いんですよこれが。
ちなみに、このロールシャッハさん。
キーン条例でヒーローとしての活動=犯罪のなったこの時代でも、「法律?んなもん知らねぇよ」って感じで全く気にせずヒーロー活動やってます。
というか、そもそも彼の正義執行自体が法律とか完全無視です。
不法侵入や窃盗、脅迫は当たり前。尋問のために無実の人間の指へし折ったり、凶悪犯のドたまを躊躇なく鉈で叩き割ったりとやりたい放題。
ところで、このロールシャッハというヒーローは、格闘戦ではゴロツキ数人を相手に一方的にボコボコにするくらい強いけど、あくまで体はただの人間です。
武器も超化学兵器なんて持ってません。スプレー+マッチでお手軽火炎放射機とかやったりはするけど、基本はちょっと強いだけの人間。
それも、右翼をこじらせてるわ、風呂入らないわ、友達の家に忍び込んで勝手に豆食い漁るわと完璧なダメ人間です。
ただ、たった一つだけ。世界中のどんなヒーローよりも強い物を持っています。
それは信念。
かれは痛々しいまでに自分の正義感に忠実で、決して妥協しません。
悪を許さず、自分の信じる正義のためなら他人の命も自分の命すらも意に介しません。
そんな彼が、作中最も盛り上がるシーンで口にするのが冒頭の
「決して妥協しない」
興味が沸いたなら是非見てみてください。
おススメです。