https://kakuyomu.jp/works/16818093091236384782文字数がいっぱいいっぱいだったんで、こちらにあとがきします。
このお話はですね、僕は優しいお話にしたかったんです。
なぜかというと、こういう女性、けっこう多くて、僕は奥さんを責める気にはなれないからです。
だってまだ16才の時の決断ですよ。
16才って何してました?
僕はまだ鼻たらしてましたよ(笑)ソレハナイw
鼻は垂らしてないまでも、まだ将来の夢さえ定まらない、夢っていったら本当に夢みたいな事ばっかり語っていた時期じゃないでしょうか?
これやったら怒られるよな。
でも、いいや、やっちゃおう! みたいな。
子供とは言えないけれど、決して大人じゃない。
やり残したことがたくさんあるなんて思いもしない。
明日なんて見えない、今しか見えなくて、今が一番大事だったんじゃないでしょうか?
奈子はそういう子でしたね。
少しずつ大人になる度に、夫は更に年老いていく。
女として最も輝く20代に差し掛かったところで、もう、かつて輝いていた大好きな彼は、初老。
こういう夫婦ってけっこう多くはないけどいるじゃないですか?
この場合、大抵夫がモラだったりする。
犠牲にした彼女の時間なんて考えもしないで、バカ扱い。
なので、僕はこういう主人公を設定しました。
こういう男に、僕はなりたい。
仏様みたいな40代を目指します。
許さないっていう気持ちってすごくしんどくて、楽に幸せに生きていきたければ許す事を覚えなさいって、ある人に言われた事が僕の中にずっと根付いてて。
その呪詛かわかんないけど、僕は許せないって気持ちになると、すごくしんどいんですよね。
なので、強制的に「許す!」って自分に言い聞かせるんです。そしたら楽になるんですよね。
話反れちゃいましたけど。
ラストシーンはほんとに賛否両論あるだろうなって思ってたし、男性と女性でも感想は違うだろうなって。
NTRといえばザマァ。みたいな。
読者さんはザマァを楽しみに読むんだという事も理解してます。
なので、NTRっていうワードを使うかも迷ったんですけど、あえて使いました。
寝取られて、ザマァもしないのかよ。
許すの?
こんなザマァじゃ甘いだろ。
ってね。
そんな人達にこそ、僕は読んで欲しいと思ったんです。
これはエンタメじゃないので。
現代ドラマだったので、リアリティを追求しました。
僕の腕がイマイチで、なかなかそんな方々を優しい気持ちにはできなかったかも知れませんが、書きたい物語の一つだったので、今回昇華できてよかったなって思ってます。
いつか、ゆっくり時間ができたら長編にしたいな。
需要なくてもいいんで(笑)
以上です。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。