この作品の初期衝動は、実際にショッピングセンターで見た光景でした。それは第二部ではなく、第一部のラストの光景です。
「戦破れて山河あり」
ではないのですが、ウイルスにおびえている人間たちの心理と関係なく、美しい光景がショッピングセンターに広がっていました。
虚しいほどに美しい光景に、「これは書かなければ」、と思ってしまいました。
まずはどういう人間がこの光景を見たら心を奪われるか、という観点から、タカシとその父親という関係性を考えました。
タカシは、悲しいことが身近に発生するのですが、それを悠々と乗り越えてしまう、春の季節に芽吹いた緑のような存在と仮定しました。
ではユミはどういう人間か。
エンタメが制限されているなか、エンタメやアートの世界に憧れている女性、それを諦めざるを得ない人間を仮定しました。
お話しはもう少し続きます。
第三部はどのような人間か。
いや、その前に第四部が上がってしまいそうな勢いです。
先にそちらを出すかもしれません。
まずはここまで読んでいただいた人に感謝します。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054918552693/episodes/1177354054935298813