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長崎という場所について

暁~の場合、キャラクターと物語が最初に決まったので、では時代と舞台を決めようと思いました。
その時、室町時代、戦国時代、と候補があったのですが、その時考えていたエピソード(弥生は元役者という設定でした)と時代背景がどうしても合わず、江戸まで時代を繰り上げることにしました。

そのとき長崎が視野に入りました。たぶん「わげもん」や、出島のオープンに伴って、図書館にその系の資料がたくさんあったのだと思います。
もともと「貿易都市」に興味があったので、どんどんのめり込んでいきました。
産まれが横浜市のため、横浜を舞台に、という案もあったのですが、なにより長崎と言う町は魅力的過ぎました。

まず、出島の事しか知らなかったので、長崎が昔から唐人との貿易が続く場所だったことにまず驚きました。さらに調べていくうちに、そこを出入りしていたのは本当に多種多様な国籍の人だったということや、その異文化が深く広く根付いていること、独特な遊女たちのシステムなど、調べるのが本当に楽しく、どこを掘り下げても金塊に当たるような感覚でした。

独特な風習や、祭りが多いこともまた楽しかったです。
長崎の雰囲気を味わってもらうため、どのシーンを選ぶかはすごく悩みました。出身地ではない場所のため、動画、映画、小説、ブログ、サイトなど、長崎をテーマにした作品・サイト等に当たり、地元の人の感覚をすこしでも取り入れるようにしました。
結局作品の季節が限定されてしまう為、あのような形に落ち着きましたが、もっと出島の行事やらなんやらを書きたかったなと思います。
次作を書く機会があれば、つぎは秋冬の話にしたいです。

今回初めて、地域と時代をかなり限定した作品を書くにあたり、友人が資料の調べ方や、おすすめの本などをとても丁寧に教えてくれました。
その方のおかげで、一年半ほどかかりましたが、ちゃんと作品がかたちになり、心から感謝しています。
高卒の私にこんな難しい本が読めるのかな~と、まずそこから勇気をたくさんくれました。
「あなたにもできる」と言ってくれる存在は、何よりの宝ですね。
(最後長崎とは別の話になってしまった)

画像は最初のイメージの弥生です。名前は弥次郎か弥生で最後のほうまで迷っていました。

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