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出生率過去最低を記録

 自サイトの日記からの転機ですが。

 いわゆる合計特殊出生率が、1.2と過去最低。
 挙句東京都に限ると0.99と1.0を下回ったとか。
 この数字はみなさんご存じでしょうが、女性が生涯に出産する子供の数です。
 まあ、基本的には結婚して子供を産むと仮定すると、女性の生涯未婚率(18%らしい)の分は考慮するとして……。
 結婚した女性の出生率でも、1.46程度。
 つまりこれが、平均的な『家庭の子供の数』だと推測されます。

 現代だと結婚しなくても問題がないという人は一定数いるから、それは自由だと思うので考慮しないとして、家庭の子供の数が減少してるのをそもそも問題視すべきで。
 それが1.5にも満たない。
 つまり、家庭が二つあったら、片方は1人、片方2人が普通という事。
 ちなみに私も相方も三兄弟(三姉妹)だったんですがね……。
 まあ私も子供は二人だし、今時3人ってのはかなり珍しいと思います。
 友人で一人いたっけな。
 ちなみにこの数字、人口の維持に必要なのは2.06くらいだそうですよ。

 ま、こうなるのは当然といえば当然。
 実際に子供を育ててみればわかりますが、うちは2人ですが、それでも大変です。
 お金の問題だけじゃない。
 そもそも親二人で面倒を見るだけでも本当に大変。
 しかも大抵の場合、奥さんの方に負担が大きいでしょうし。
 うちの場合は相方は専業主婦ではあるのですが、それでも大変なのはわかってるので、休みとかは基本家で私も手伝ってました。
 さすがに今は中高生になってるので、そのあたりの負担は多少減ってますが……。
 それでもねぇ。

 昔の日本は、基本的に両親が子育てに加わるのが普通だったんだと思います。だから子供がたくさんいても大丈夫だった。
 けど、私の親世代くらいから、いわゆる『核家族化』が進んだ。
 結果、子供の面倒は両親だけが見るようになるわけですが、その負担が膨大になっていく。
 もちろん、費用的にも。

 正直、この辺の『現場感覚』を、国会議員をはじめとした政治家はおそらくほとんど持ってないでしょう。
 少なくとも、この問題が顕在化し始めたのはなんと50年も前。
 この時に、すでに合計特殊出生率は2.0を割り込んでました。
 そこから下がり続け、団塊ジュニアが二十歳前後になる95年には、超少子化とされる1.5を割り込む。
 しかしそれでも、具体的な対策なんて国はほとんどしてこなかったですよね。
 ま、国会議員なんて、特に与党の連中は基本的に最も経済的に恵まれている人たちが多い。
 当然、そんな危機感なんて肌感覚としては全くない。
 せめて30年前からちゃんと手を打っていれば、今の状況はもう少しマシだったでしょうが、無為無策で、先を見通さずに政治ショーに興じていたんでしょう。
 で、実際に深刻な影響が出始めてから慌てる。
 けどもう完全に手遅れなんですよね。
 なぜなら、この数字が『当たり前』になってるからです。

 元々日本の色々な仕組みは、ある程度継続的に人口が増えることを前提に作られてます。
 ですが、それが減少に転じることは、50年前にはとっくに予想されていたはずです。
 それを何の対策もしなかったのは、結局政府が何の危機感も持ってなかったからでしょう。
 数字に出るまで気にしなかったというか、おそらくですが私たちの世代(団塊ジュニア世代)でもう一度人口が増えると思ってたんでしょう。
 増えないどころが未婚者爆増でしたが。
 ちなみに団塊ジュニアの未婚率(2023年)は男性が35.6%、女性が23.1%。
 これは、現在の平均生涯未婚率(2020年、男性約28%、女性で約18%)を大幅に凌駕する数字です。
 団塊ジュニアの年齢は現時点で最低でも45歳くらい。
 仮に結婚しても子供が生まれることを望むことは年齢的に難しいため、婚姻は出来たとしても子供が増えるのは期待できないでしょう。
 つまりもう、団塊ジュニア以下の世代しか子供が生まれることはないと考えるべきで、ここに何の手も打たなかったのは、やはり政府(国会議員)が『国民の実態を知らない』という事じゃないかと。
 まあ今更ですが。

 正直、これを何とかしたければ、子供がいることがメリットになるという状態を明確に提示しない限りは、無理だと思います。
 今後、子供は欲しいけど一人で十分、という人が確実に増えていくでしょう。いや、今も多いか。
 また、実際に子供を育ててみればわかりますが、純粋に、経済的な側面『だけ』でみるなら、子供を抱えるのはデメリットの方が大きいです(異論はあるでしょうが)
 子供手当とかいろいろあっても、子供がいることで生じる経済的負担を完全に打ち消すのは不可能です。
 ヤフーとかは子供が生まれると百万単位で祝い金を出すとかあった気がしますが、子供一人を育てるために必要な金額は百万どころではありません。
 もちろん、それに見合うだけのお金では買えない色々なものを子供がいることで得られますから、子供がいることはもちろんとても素晴らしいと思います。
 ただ、純粋に経済的な面『だけ』考えるなら、そういうことになってしまう。
 昔は結婚して子供を育てるのが当たり前でしたが、今はそれが『当たり前』ではない。
 結果、結婚すらしない人も少なくないでしょう。
 私は結婚して子供がいてよかったなぁ、と思ってる人ですが(相方も多分思ってくれてると思います)、色々な事情からしなきゃよかったという人がいるのも事実。
 その大きな理由の一つは、間違いなく経済的な負担でしょう。
 極論、経済的な問題がまるでなく、さらに言えば増えた家族の家事などを手伝ってくれる人を雇えるなら、大抵の人はそれなら家族を持とうと思うでしょうし、子供がいていいと思うでしょう。
 で、それが誰かといえば、お金がある人達、言い換えれば政治家(特に与党の上の方)の人たち。
 そりゃ、現場感なんてわかるはずもないですよね、というね。

 なのでまあ、この先がどうなるかはわかりませんが、この数字が増えることはおそらくほとんどないと思います。
 多分それよりは、減ってしまう人口、言い換えれば労働力を補うための技術革新を頑張るしかないでしょう。
 100年後くらいには日本の総人口は6000万~7000万人くらいになってるんじゃないでしょうかね。
 下手すると5000万人以下ということもあり得ます。
 少なすぎるとお思いでしょうか。
 しかし現実、直近の一年間の出生数が約80万人です。
 これが仮に一人も死なず100歳まで到達して、かつこの数字が減らなかったとしても、単純計算で8000万人です。
 そんなバカなことがあるはずはないので、絶対にそれ以下にはなるはずで。
 そしたら、今0歳の子が100歳になる100年後は、やっぱそのくらいにしかならないでしょう。
 この先何か劇的な改善がされない限りは。

 ……考えてみたらこれ、雑記向きかも。
 あとで転記しよう(ぉぃ

7件のコメント

  • サイトの方にも行かせていただきましたが、まだ更新し続けていらっしゃるのですね!それがすごい。
  • お金がかかりすぎるのよ、何もかも……
    そのくせ給料が上がることはない。
    拘束時間は無駄に長いのに。
    核家族で、近くに親もいない。
    いたとしても親世代も働いてたら子供の面倒なんか見る暇もない。
    ワンオペで育てるだけじゃなく、世間は子供に優しくない。
    そりゃ産まなくなるって……。

    私、子供がベビーカー時代、ダイエーのエレベーター4回待ったことあるんですよねぇ。
    乗せてくれないの。
    後から来た人がどんどん乗り込んじゃうから。
    そんな世界で何人も子供作れなくない?(うちは1人っ子)

    日本全体が子供に厳しいんよ……
    子供は日本の宝だ、って時代はどこに行ったんだろうかねぇ。
  • > アルテミス様
    何気にまだ日記『だけ』は更新してます。
    他は何もしてないけど(汗)
    ここまでくるともはや意地。1週間まとめてとかはありますが。

    > にわ冬莉 様
    結局そこですよね……最大は<経済的負担
    とはいえ、そのエレベーターの逸話はさすがに酷い。
    そこまでになった記憶はないですが……。
    そういうところも、結局誰もが余裕がないからというのもあるんでしょうね……。
  • 政府の対策しかり、さらに人間性と環境の変化も大きいですね。ただ、子育ての負担って、過去に比べ現代の方が圧倒的に増えていて、子供が少ないのに親は大変。

    送迎がないと塾にすら入れないってなんだそりゃです(笑)。無駄なPTAに部活の応援、修学旅行は海外、円安なのにあほかって感じです。そこまで手厚く育てて学力は低下、離婚率上昇。子育て支援で金をばらまく、代わりに税がどんどん上がる。場当たり的な対策だけ。会社経営なら破綻している。

    私だったら都市計画から見直して、令和の列島改造論を立ち上げる。民間でなく国としてキッチリ行う。子育てから介護に至るまで都市機能を向上させる事で、働く世代の負担を軽減する事が可能です。このインフラを整える事で災害対策まで視野に入れられます。やり方には無限のアイデアが存在します。正しく国の金を動かし、それをきっかけに景気の拡大が生まれ、結果的に財源の増加に連結する。

    ざっくりでわかりにくいですが、景気対策が下手くそな政治家が子育て支援を訴えるなど、笑止千万という事です。稼ぎがなく子育てに参加しない旦那の意見なんか、誰も聞かないのと一緒。出生率に関して政策や環境や人間性など諸問題ありますが、大鉈で景気対策しないとタネ銭がないから不十分であり何をやっても駄目なんです( ;∀;)
  • > 福山典雅 様
    これはどうしようもないところですが、短期的に成果が出る施策じゃないと、次の選挙で勝てなくなる。だから場当たり的な、見た目だけは効果があるように見える手段しかない。ばらまきはその最たるものでしょう。
    結局これが衆愚政治の限界なんだろうとは思いますが、それを利用して利権をむさぼってきた政治のツケでもあるんでしょうね。
    結果、国が衰退するのを止められなくなっている。
    仰るような大規模な施策は、十年二十年では達成できないほどのものでしょうが、それをやるだけのビジョンを仮に持てたとしてもそれを実現できるだけの力(継続して選挙に勝つのも含む)がないんでしょうしね。
    実際、長期的視野に立って立案された計画も、政権が変わったら中断されるとかざらですし。
  • うちもかろうじて子供二人です。
    現在一人育てるのに2200万円かかると言われてますから、二人で4400万円。
    サラリーマンの生涯稼ぐ金額は正社員かどうかもありますが、2億〜−2億5000万円ですから、それだけの金額確保しても税金が所得の50%を超えると言われる昨今ではかつかつですよね〜。
    さらにマイホームとかの返済で数千万円消えるわけだし。
    この国終わってる感が強いです。
    政府も各省などがこぞって税金ちょびちょびとってるから国民は気づきにくいですが、納税義務は国民として仕方ないので一本にでもまとめて月割りにしてもらいたいものです。
    そうすればどれだけ納税してるか明白だし。
    それでも消費税というモノもあるので実際にはさらに取られてるわけですが。
    結果残った資産で生計立てるとすれば国民のほとんどが生活が苦しくなっているのが明白。
    何かの資料で見ましたが、1980年代の納税率は30%行ってなかったとか。
    子供を育成する環境じゃ無いですよね〜。
    それに高齢化していて、そちらの財源確保だって厳しいと言うのに。
    江戸時代の総人口が3000万人だったとか。
    社会システムとしてはその位の人口なら鎖国して生活出来たとなれば、その位まで減らないとやっていけないと言うことでしょうかね?
    何はともあれ、世襲制になりつつある政治家の襟を正してもらわないと、官僚の言いなりでどうしようもなくなってしまいそうですね。
    とは言え、革命を掲げてた何処かの党の様に極端でも困りますが(笑)。
    一番はまず、議員が犯罪起こしたらアメリカの様に2度と政治家になれないと言う法律でも作ってもらいところです。
    まあどの政治家も賛同しないでしょうけど。
  • > さいとう みさき 様
    子育てコストはよく言われますね……。
    その生涯年収も標準的なサラリーマンの場合ですし、実際には税金で半分もその通りで、単純計算で可処分所得は1.5億円あればいいほう。
    これをおよそ45年程度で分割すると……
    年間生活費は実に二百万程度。
    月に27万円。
    これで衣食住子育て全部何とかしろですからね。
    ……計算してここまで来るのかとびっくりするレベルだ。
    どうやっても終わってますね。
    正直現在の政府は治安維持やインフラ整備はともかく、いわゆる所得の再分配機能としてはすでにまともに機能していないでしょう。
    この先人口が減るから、さらにそれは破綻していく。
    半世紀も前からこういう未来図は十分予想出来てたのに、利権漁りに躍起になってた政治のツケがこの先出てくるのでしょうね……。
    正直、私の世代はまだ何とかなるのでしょうが、子供たちのことを考えると暗い気持ちになるのは否めません。

    盗人に法は作れないと地で行ってるのが日本の政治でしょうから。
    実際、先日成立した政治資金規正法の修正案もザル法ですし。
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