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EU議会でのAI規制法案が承認

EUはやや特殊で、ここで承認したからと言ってEU加盟国で即座に施行されるわけではなく、各国が国内法としてさらに施行させる必要があるのですが(詳しいプロセスは私も把握してませんが)
ただ、事実上EU内ではこれを施行することは確実に求められるものであり、EU加盟国すべてが対象となれば、アメリカや日本、中国も当然無視できない。

昨日のNHKの夜9時のニュースの最後でちらっと触れただけで詳細分からなかったのですが……。
とりあえずネットの記事によると、以下の様な所が骨子なのかな、と。

●AIで生成した画像等はそれを明記すること(おそらく文章も)
●AIを利用した、以下を用いたソーシャルスコアリングや分類のための分析を禁止
 ・社会的行動
 ・個人の特徴(人種・性別・宗教・性的思考)
 ・ネットや監視カメラからの顔画像での無差別収集
 ・職場での感情認識
●生体認証での利用を禁止
 (テロ対策や人身売買、誘拐事件など、特定の犯罪捜査では例外)

これ、現行のサービスのいくつかは少なくともEU域内ではサービス不可になりそうです。
ちなみに違反した場合の罰則が強烈で、3500万ユーロ(現為替レートで約56億円)か、年間売上高の7%のいずれか高い方が制裁金というすさまじさ。
事実上違反したら普通の会社はそのまま倒産コースです。

世界に先んじて明確な立場をEUが示したことで、これが今後グローバルスタンダードになるかは分かりませんが、少なくともEU域内で実際に施行される前に、各地域とも立場を明確にする必要が出てきた感じ。
禁止事項のいくつかは上述の通りすでにそれ自体をサービスとして提供してるケースもあるでしょうから(職場での顔認識からの体調分析等)、ホントに今後、各国がどう対応するかが気になるところです。
AI利用の範囲を限定するような内容なので、場合によっては規制されていない他の地域で開発……というようなことをしてくるケースもありそうですが。
見方によってはAIの進歩の可能性を摘む様な内容とも取れますが、今後企業がどういう方向性でAIを進化させていくのかというのにも、影響がありそう。
……中国とか、一切規制なしで好き放題やりそうな印象ですけど(ぉ

2件のコメント

  • AIの進化は目を見張るものがありますよね。
    特にサービス産業なんか人件費削除に使えるから、本来はそう言った所で更に進む事なんでしょうけど。
    役所や銀行、24時間対応の手続きとか、そう言った所での進化は進むと思いますが。
    「著作権」関連は厳しいかな?
    プログラムとか、画像とか似通るのは仕方ないとしても、AIの場合は元をいじってるから確かに問題ですね。
    あ、小説とかもか。
    どちらにせよある程度の規制は必要でしょうけど、EUってのがね……
    ISOとかRohsとか炭素排出権とかEV促進とか……
    本来彼らの経済圏で優位に立つための施策ですが、みーんなダメになっている(笑)。
    進んだ文化圏だからアドバンテージを維持したいってのは分かるけど(笑)。
  • > さいとう みさき様
    EU各国は17世紀以降は世界最先端だったというプライドありますからね……実のところは20~21世紀にはアメリカ、日本、中国の後塵を拝してますが。
    最終的には、部分的に共通する国際ルールが作られていくとは思います。著作権関係は中国以外は非常にシビアに気にするでしょうし。
    問題は中国ですけどねぇ。
    彼ら、国の発展のためなら人権は基本無視するから……。
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