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小説という表現手段

一時期、油絵を描いていたことがあった。

しかし、油絵の道具というやつは高い、高い。一通り揃えようと思えば2〜3万円、描き続ければカンバス代やら絵の具代やらもかかる、かかる。

その割には、まともな絵ひとつ描けなかったというのが結末だ。

画材費も才能もないから絵をやめたんだろと言われたらそれまでだが、しかし、言い方が適切かどうかはともかく、もっとコスパのいい(?)表現方法を見つけたというのもある。小説だ。

自分が良作を書ける、書けたなどとはつゆ思ったこともないが、小説のいいところは、画材が一切不要なことである。カクヨム使いであれば、安いパソコン、いやスマホ一台あれば事足りる。

日本語というフリー素材(?)が、あらゆる絵の具やカンバスを代替しうる、なんと素晴らしいことか。

別にオチはない話ではあるが、どうも書くことに前向きになれない時は、そんなとを思い返すようにしている今日この頃である。

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