こんにちは
近況ノート創作エッセイ、今回は「人や物の外見をどのくらい書き込むか」です。
例えば登場人物の外見。
髪色、顔立ち、体格、服装などなど。どのくらい書き込んだらいいのかなあ、と悩みます。
私の傾向は、
「主人公の外見はあまり詳しく書かないけれど、相手役は割と詳しく書く。脇役は、特徴的な部分を書くくらいで、具体的な外見はあまり書かない」
という感じな気がします。
その相手役の描写も、「すっきりとした鼻」とか、「形の良い唇」とか、具体的に書いていそうで書いていないものばかりです。
「要するにイケメン(または美人)」である、ということが伝われば、読んでくださる方の想像する「形の良い」でいいや、という雑な考えで、このようになりました。
脇役は、もっと雑です。
そのキャラごとに、外見に特徴をいくつかつける(ニキビがある、とか、スカートが長い、とか)だけ。
あとは台詞で、どんな外見のどんなキャラかが伝われば……。
主要人物の設定自体はわりと具体的に決めているのですが、描写をしていないので、読んでくださる方それぞれの登場人物像があるのだろうなあ、と思っています。
また、「世界観の設定」は、しっかり書き込まないといけないのだろうなあ、と悩んでいます。
というのも、私は、それもぜんぜん書けていないのです。
今、書いているお話は、「城が舞台の、姫と奴隷の純愛を描いたファンタジー」です。
でも、その「城」が、中世風なのか、近世風なのか、アジア風なのか、謎です。
(設定はあるけれど今のところ描写がない。次回更新分で、ちょろっと出てくる)
また、私が「お屋敷」という言葉を書いたときは、旧岩崎邸や旧古川庭園を思い浮かべているのですが(ジョサイア・コンドルの建物が好き)、それっぽい描写はあまりありませんので、おそらく私の頭の中の「お屋敷」と、読んでくださる方の「お屋敷」のイメージは全然違うのだろうなあ、と思います。
自然に、ストーリーの邪魔にならないように、でも具体的に外見の描写をするにはどうしたらいいのだろう、と考えています。
※下の絵は、現在連載中のお話『氷華の姫に焔の果実を』のヒロイン、イスー姫です。(AIイラストです)
左が二十三歳、右が十二歳。
十二歳のほうの髪形、このイラストではかわいいお団子ですが、本当は「お団子」ではなく「饅頭」で、簪がわりに箸を挿しています。
私の頭の中ではこのようにイメージしていますが、みなさまのイメージのまま、お話を読んでいただけましたら嬉しいです。
