アメリカの独立記念日の花火をヒューストンで見たことがある。
アメリカの独立記念日の野外イベントなのに
それを見に行った私達グループは誰一人アメリカ人ではなかった。
ニュージーランド、ドイツ、インド、イタリア、アルゼンチン、そして日本。
私は旅の途中で、たまたま泊まったホステルで知り合った子達に誘われる格好で花火を観に行ったのだけれど
そこで日本の花火のことを話していると
近くにいたアメリカ人男性が「君たちはどこから来たの?」と話しかけてきた。
私は当然日本だと答えたのだが、その人が「日本のどこ?」と尋ねるので
「知らないと思うけど…神戸です」と言うと
知っているよ!と返された。
「神戸って、神戸ビーフでしょ? すごく有名だよ。高級な肉なんでしょ」と。
神戸といえば、牛。
私はアメリカの独立記念日の花火を見に行き、
異国の人々に「神戸ビーフ」のことを説明するという誠に珍妙な事態に陥った。
7月4日は私には「神戸ビーフの日」だと、今も時々思う。