水原麻以

事件の裏には隠れたエピソードがあった。

「私は人を殺しました！でも仕方なかったんです。このままでは私は殺されてしまう。お願いですから誰か助けて！」　恒天観測員・出雲真昼は、孤独な観測基地で機器の点検作業に没頭していた。…

死神のエラッタはクリスマスの夜に不幸な人々の魂を得られず、一人寂しく泣いていました。彼女のスキルは依頼者の願いを３つ成就させること。この寒空の下にきっと私を必要とする人がいるはず…

超能力が当たり前に使われる世界の料理屋でおきる心あたたまる物語。店長も店員も客もひとくせも二くせもある難物ぞろいだが、それはそれでいていいのだ。

リベンジ屋って知ってるか？　リベンジャーの当て字じゃない。ましてや便利屋のアナグラムでもない。文字通りリベンジ屋だ。 王都トホホギスの裏通りを歩いてみろ。その手の落伍者再生請負人…

電動自転車を押してセコセコと宅配する俺は膨大な荷物にうんざりしていた。だいたい、薄っぺらい紙をなんでわざわざ箱に入れて送るのだ。宅配便気軽に使いすぎだろ。俺が愚痴っていると一匹の…

ちょっと死んでみませんか？　俺が満喫で仮眠していると女神がささやいた。冗談じゃない。俺が拒んでいる間に街では高齢ドライバーが牛丼屋にダイレクト入店したり、功を焦った死神が猛威を振…

それは、きっと過去の話だろうって最初は思っていた。 でも、自分ではそれについて行けなかったと思う。 彼女は俺のように自分に甘えるような人じゃないから。 それが、たまらなく辛くて。…

不可抗力で受験失敗した越智和名は巨大掲示板に張り付く毎日。そこで出会ったのは傲慢不遜な作家ネオ文豪２１。専用スレまである人物だ。不敵にも自著の挿絵を募集する始末。和名はある手段で…

プレゼントをもらったよいこは抽選でサンタクロース役に抜擢される世界。それは死ぬまで逃れられない。成人した彼らは年に一度のクリスマスを生活の地軸にする。そんな運命に抗おうとする者た…

自主企画参加作品 今回の自主企画なんですが、 『これが答えだ文句あるか！』という言葉を使って、 一話完結のお話を書いてください！というものです。 ・一話完結で、ちゃんと…

M博士の助手Yは研究所の運営費を捻出すべくWEB文学賞に応募しては落選する毎日。しょぼくれた彼にM博士は奇想天外なアドバイスをした。

小説の完結は醍醐味だ。最終話を書き上げて投稿ボタンを押す。「ポチっと」この瞬間が快感だ。 新着ページと完結済みページに踊る「完結済み」の文字。見るだけでうっとりする。 俺の作品が…

体重計を葬り去る究極の方法を編み出した 自主企画欄「重力少女一重千重は体重計に乗らない!」参加作品

物忘れが激しい主人公が、自分が忘れてしまう前に忘れられない言葉を口にしながら、自分が置かれた不思議な状況を体験するストーリー。脳内に浮かび上がる意味のかけらを追い求める主人公の姿…

彼女を見て、忍は少しだけ困ったような表情を見せる。 そう、だったっけ？、ごめんなさい』 気を遣わせたならゴメンゴメン。、』 本は、好きな人だけが読むものなんですよね？ 私…

乙女ゲームの世界に転生したプレイヤーのわたしは真面目一徹で退屈な夫から逃げてきた だが…最終盤クリアまで八千字を突っ走る怒涛の冒険

冥界を解放し、不老不死と先人の知恵を得た人類が科学をチートさせた未来。流出した大量破壊兵器を狩るギルドに難儀な依頼が来た。 無神論者の精神力を破壊に振り向けるという究極兵器を装備…

作品完成まであと少しのやる気と努力。ゴールが見えている。それと少し遅れて「書けない」事も理解する。女と男は違うというが人間は人間なんだね。好きですと。大好きですと。そう語る彼の声…

彼女いない歴＝年齢で陰キャな俺と出会った先輩はちょっと変わった女神様だった

執筆や創作について思うこと、日々のよしなしごとを書いています。エブリスタから引き継いでいます。スリーブスクリプトとは楽曲アルバムのトリセツのことです。ミュージシャンが収録曲の解説…

神が人類に殺伐を敷いた時代から歳月が過ぎた。戦争は今でも続いている。廃墟で濡れそぼる雨に打たれながらシャンソン歌手が抒情するのだ。人類に何があって、何がおこりつつあるのか。その事…

「さっさと連載しろ」隙あらば小説家に連載を要求してくる無差別テロリストみたいなツイッターボット　対　律儀な小説家の闘いの記録

バアル星人は数の暴力で攻めるタイプの侵略者ではなかった。彼らの知的好奇心は瀬戸際を過ごす人類の振る舞いにあったのだ。決死の知恵比べが始まった。

無音楽曲ブームが過熱し作曲家が鎬を削っていた。ある男が俺の曲こそ傑作だ！後の奴らは皆権利侵害者になる。がっぽり賠償金を取れと言い遺して死んだ。遺作の楽譜にはこう記してあった。俺の…

王道茶釜劇場を崩壊させてほしいの。 女郎屋の女将のたっての願いで俺は京の都へ上った。俸給五人扶持の下っ端侍とはいえ米十票で引き受けるなんざ正気の沙汰じゃない。薩摩藩士なら百両積ま…

田舎の小さな町で暮らす高校生・葵は、ある日、夢の中で「水の世界」に導かれるようにして突然目が覚めます。そこで彼女は、魔法の力を持った「水の精霊」と出会い、彼女の世界を救うための戦…

魔王を追い詰めた最強パーティが嵌る騙しあいバトルの罠。嘘つきは誰だ。人の業を味わう悪趣味の宴、開幕

太陽が少し翳りだして水温が冷たくなった。肌の火照りを奪うには十分だ。僕たちは急いで岸を目指す。前をゆく彼女の肩紐にはくっきりと焼け跡がついている。その視線に気づいたのか彼女は振り…

自主企画「狂った奴あつまれ」用書き下ろし うすた京介とかボーボボ・ボボボーボ的なノリのナンセンスギャグが好物なので、こういうジャンルも書きます。内容に意味はありません。ワザと支離…

船団が人類の天敵に奇襲された。美空は親族の意志を継いで無敵の戦乙女となったのだが、成行きとはいえ後悔先に立たず航海を続けているのだが…

クレープを食べたい妹とやたらケーキを推す姉の間には甘くて切ない秘密がありました。

そしてミステリーは小説を超えて現在進行形だ。ミサイル攻撃を住民が誘致するなど考えられない。明白な事実は地主である成田家の敷地で何かが爆発したことだけだ。

「痛いほどよくわかったでしょ。のっぴきならない状況が」 「証券取引所のサーバーをハッキングするとか風説を流布するとか、そんな生易しいもんじゃねえ。大規模な株価操縦だ。人間離れして…

『わた』が、そうしたら、すべては愛の色に染まり、美しい音色で溢れ出す。そうして、わたしはわたしを失う。そうしたら、『わたし』は『ぼく』の未来までの道を繋ぐこととなる。

ある日、出張から帰ると自宅に見知らぬ女子高生がいた。思い出に残っていたセーラー服を着て、エステ通いを始めた妻によって、家はエステサロンになっていた。妻の浮気を疑い、合法店を通報し…

苦々しく思っている人が少なくないと思うので敢えて声をあげる。 単刀直入に言おう。ジャンル違いの投稿である。 特定作品の批判、非難は禁止されているので敢えて名は上げない。 いや、今…

自主企画参加作品 『企画内容ラジオ番組を聴いているような雰囲気になれる作品を読者に届けましょう』 そんならラジオドラマ書いてやれ。

この作品は【駄作】です！読者の熱望により「一定水準以下」の作品に警告表示が導入された。駄作バッチ制度である。独自の計算式により運営が公式に認定する。表題にでかでかと付着する「駄作…

家庭内暴力に苦しむ母子家庭の息子が、父の虐待に立ち向かうストーリー。父親は体調が悪く、怒りを爆発させることが多かった。息子はゲームに夢中になっていたが、抗うつ剤の副作用によって身…

尖閣に中国のドローンが飛来したニュースから閃きました。 シリアスな内容ですが、お笑い日中戦争。 風刺がたっぷり効いていて笑えると思います。

バレンタインチョコを巡る兄弟のビターで甘々な駆け引き。

真っ暗な中を一人で帰るのは危険なので友達に応援を頼んだ。 「ずっと見えない誰かにつけられてる気がして怖いんだよね」 「そうだね、ところで君の声は聞こえるんだけど、どこにいるんだい…

君はいつまで大衆文学に溺れているのか。最高学府で学ぶものとしてあまりに向上心に欠けていやしないか。 ある青年の死 ある読書家の死 村上春樹ファンを自称する青年が大学の学食で…

「こうするしか無かった。娘の将来を思った」 「死んでちょうだい！世界を敵にまわした男」 見下ろせば白い波が洗うリアス式海岸。人類終局の崖っぷちで雌雄を決する二人がいた。 暗雲が立…

大晦日に、新宿三丁目で起こった保冷車自爆事件。福袋やおせち料理の準備が行われていた建物が粉々になり、七百メートル離れた住宅街にまで破片が飛び散りました。百棟以上の建物が類焼し、S…

私は、男を待つしかなかった。 そして私は、涙が止まる。 「は、はい」言い終わると、男の目から涙が止った。 「..........うん」私の目から零れる、涙を見て、男は、私の手を握…

薄暗い教会の片隅で、若い女性が必死に祈っていた。彼女は借金取りから逃げるために教会に身を投げたのだ。しかし、そこで待ち受けていたのは神ではなく、彼女自身も知らなかった宇宙の存在だ…

この小説は、非常勤職員の頼子が、都内の介護施設で知った前頭側頭葉変性症という難病について、周囲の人々が持つ誤解や偏見をなくすために奮闘する物語です。彼女が病気に対する正しい理解を…