中国でなぜit関係にこれほど強力な圧力をかけているのかをカネだけで考えてみた(^^)/

夏野社長、テンセントから300億円もの出資、おめでとうございました(^^)/💰💰💰
これでしばらくは息がつけますね(๑¯∇¯๑)

さてさて、では本題…(  ̄ー ̄)y-~~

バイトダンスの張一鳴氏が会長辞任、中国テク企業の創業者退任相次ぐ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-11-03/R1Z3RJDWX2PS01

正直、謎ですね…( ・᷄д・᷅ )

現在、中国の不動産関係を調べている最中なのですが、不動産に関してはほぼ間違いなく「習近平政権による不動産セクターのバブル退治」であって、普通の形での不動産バブル崩壊とは違うメカニズムでした。

中国中央指導部に、不動産部門の累積債務がもはや持続不可能なレベルに悪化しているという強い危機感と、自国民に平等に住宅を供給するという公共性(←政府としては当然の政策方向性)に対し、現実は単なる金持ちの投機になってることへの強い不満があるようです。このため極めて強力な不動産規制を次々と繰り出し、この結果の不動産デベロッパーの破綻という事でした。いずれ本編で詳述いたします…m(_ _)m

しかし、このIT関係についての締め付けは、今ひとつ理解できません…( ・᷄д・᷅ )

一般的には「言論の自由を封殺する」という認識で、これも確かに正しいのでしょうが、もともと中国国内においては全ての企業が共産党の強い圧力下にあり、その意味では始めから言論の自由は保証されたことなど無いので「いまさら…(  ̄ー ̄)y-~~」感のある話で、ワイとしては本命とは思っていません。

ワイが思う中国共産党のit関連に対する締め付けの真の理由は「金融の自由化の阻止」だと考えています。
アリババが本当に潰れされにかかった契機はアリババの情報産業力を使ったノンバンクへの参入でした。アリババが独自の金融産業へと成長しようとした時に中共が動いたわけで、この理由は、

「カネの流れを(共産党以外が)勝手放題するのは許さない(# ゚Д゚)!」

…と思われます。これは高金利の理財商品への超大規模情報産業の参入が中国人民の資産~生活全般を全掌握してしまうことへの対処と思われ、既に中国が金融的な行き詰まりを見せている事・健全な金融機関の育成に失敗している(のではないか?)という疑惑を生じさせます。

特に中国が異質なのは所得税(←個人の支払う税金)が僅か10%に満たないという事です(日本は大体三割くらい)。これは「各地方政府および有力者の個人資産には、中国共産党でさえ容易に手をつけることが出来ないから」という正に仰天の理由からです…(゚д゚)!?

古代・中世の頃の王と諸侯とのカネの関係によく似ていて、中央政府が地方政府(閥族)に手出しが出来ないという「オマエ、それで統一国家なのか…ಠ_ಠ;??」という事です。この流れは中国中央銀行(=中国政府)による「デジタル人民元」化推進と軌を一にしていて、中国中銀がデジタル人民元化することは全ての人民の資産を共産党がデータベース化できるという事です。地方政府で習近平さんたちの言う事を聞かない敵対派閥の資産状況を丸裸に出来、しかも苛税で狙い撃ちもできるということです。圧倒的な制圧ツールを手に入れることができるというわけです(^^)/

そのため中国ではデジタル人民元を推進する一方で、暗号資産に関してはほぼ全面禁止になっているのです。暗号資産に「資産を逃がすことを阻止する」のが狙いだからです。お金の管理を中銀(≒政府)が完全管理できれば、中央に逆らえるヤツは少なくなります。逃げ切る方法は人民元から逃げること~たとえば海外に資産を逃せる場合などです。

この事から言えることは「カネを押えて全人民を支配する」というやり方で、自由を抑圧し抹殺する最強の方法と言えるでしょう。ただしデジタルデータの安全性は不明で、高度な知性と技術力を持つ中国人がハッキングなどでデジタル人民元の改竄を繰り返せば、人民元自体の価値が毀損することは言うまでもないことです。「偽造通貨」ということですので。

今の段階では、今後の展開はわかりません。
しかし中国でデジタル人民元の話が出てきたら、「権力対立が激しすぎ、敵対的有力者の莫大な資産に手をつけることが出来ない」という事を常に念頭に起きつつ見てみると分かると思います。

しかし、どんな国なんだよ、中共って…(゚д゚)!?

3件のコメント

  • 大変興味深い見解でした。
    一つ思ったのはこの未知の大業を阻む者は中京の敵と認識され、そして中京はそれに対して妥協も譲歩もしないだろうという確信に似た感覚です。
    支配者としての理論、感情からしてもこれは引くという発想はでない大事業かと。

    そして、未知ゆえに攻撃する方も鵺を相手にするようで正直いろいろ難しい気がします。
    中京がうまく自爆してくれれば御の字ですが、その可能性は高くなく、恐らく多くの巻き添えを加えつつ、新しい道を驀進する気がします。
    ある意味社会主義以上の大実験ですが果たしてどうなるか。

    個人的願望としては先ほど触れた通り自爆で最小限の損害であることを望んでいますが、正直読めませんね。
    ガミ公様の分析と見解を楽しみにしています。
  • デブ様、いつもありがとうございます…m(_ _)m

    >日本へ脱出を図っている
    大変興味深く、しかも頭のよいご指摘、ありがとうございます…m(_ _)m
    実はワイも「もしかしたら、そうなのかも?」とも思うようになっています。資産の一部を海外に逃がす…は脱税の常套手段で、単純な手法は外国通貨の蓄積もしくは証券等の購入なのですが、これだと本国で金融規制がかかった時に容易に自国通貨には戻せない状況になりかねないとは思います。他方、M&Aの場合、外国に複数の起業防衛策および関連諸法があるために容易に資産没収が出来ないことは確かです。テンセントは日本の電力系とかいろいろと門外漢っぽいところにも投資しているようですが、意図が今ひとつ不明なところもあります。これが専制独裁型のCEOによる「神のご託宣」による気まぐれなのか、何か深い理由があるのかは不明です。
    彼らの行動に一貫性がなく、方向性がないことが理解を難しくしていると思いますが、逆に言えば「あらゆる可能性を排除すべきでない」とも思います。もう一つ言えば、中国には「日本マニア」が結構いるので、ただ単に「日本が好きなので、行ったろヽ(^o^)丿」…みたいな人たちも多いため、極めて戦略的かつ狡猾な策謀によって日本に乗り込んできた…というのが「間違い」の可能性もあるということです。

    厄介なのは「中国人は総じて頭がよい」連中なので、ワイら日本人から見ると「全てが孔明のワナ」に見えてしまうということです。その意味では「(自由の)死せる中国、生きる日本を走らす」になってるのかもしれません(爆死)。ただしワイは「中国人を恐るべき有能で偉大な敵」だと経験上知っているので、彼らに対しては「常に警戒」する選択肢を取りがち(←バイアスがかかっている)のも本当です。もしかしたらテンセントにはそれほどの意思がなく、角川との業務提携で日本への足がかりに…程度のことかもしれません。彼らの規模からいえば300億円は捨てられる金額であり、万が一にテンセントが苦しくなったら角川を売却すればよいだけの話なので…( ・ั﹏・ั)?


    >互いの利害が一致
    フツーに考えるとこれなんですよね。中国で商売する時には「信頼できる中国人を見つけないとダメ🙅」が鉄則です。ポンヨウが必要ということです。当然、彼らに支払う「カネ」が必要でタダでやってくれるはずはありません。なので今回の300億円の出資は、角川が中国での運動するための資金という見方は正しいと思います。とはいえ、いまの段階ではまだまだ分からない事だらけですね。

    中国人の多くはアフター習近平・アフターバイデン(≒トランプ復活)を見据えての行動なのかもしれません…( ・ั﹏・ั)


    >今度は、金持ちから搾取する
    100%間違いありません…m(_ _)m
    共同富裕(先富論)が正にこれだからです。ワイらでいう所の可処分所得の再分配です。そう考えると、習近平さんは「偉大なリベラリスト」なのかも知れません。いや、ギャグではなくて(爆
    カネ持ちからぶったくって貧乏人にばらまく…が成功すれば、習さんは中国史上の英傑にはなれるとは思うのですが…。

    何にしても、しばらくは様子見ですね…( ・᷄д・᷅ )?
  • カクカイ様…m(_ _)m

    おそらく「所得税絡み」は間違いないと確信しています。よって国家の安定のためにも、貧困層救済のためにも「やりたい」事なのではないかと思うのです。これは共同富裕という彼らの可処分所得の再分配のやり方にも通じるからです。

    成功するとはとても思えないだけです…m(_ _)m
    しばらくは様子見ですね。

    気になるのは岸田っちの対中対応で、「あまりに塩対応すぎ」のような気がしないでもないです。リベラルはカネのことよりも時に「理想論」を前に出しすぎるキライはあるように思います。しかし政治は「汚い」ものなので、うまく相手を丸め込む知恵もあってよいのではないかと思います。

    なんとなく「媚中」みたいな言い方ですが、残念な事に日本企業の対中投資は増える一方で、市場としても顧客としてもサプライチェーンとしても容易に手を引っ込めるは難しくなっていく一方です。本当に「カネで頬を叩かれる」ようなミジメな状況ではあるのですが、向こうに多額の資産が残置してることもまた事実なわけでして…( ・ั﹏・ั)

    一番良いのは中国が変わってくれることなんですけどねぇ…
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する