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逆に、ルノアール兄弟の書誌について

前のノートでは諸星大二郎の書誌が錯綜していて、そもそもそれが諸星大二郎っぽいなーということを書いた。

今日は私が超好きな「ルノアール兄弟」という漫画家のコンビの話。

ギャグ漫画家で、下劣な下ネタを、変な動きをするキャラたちが演出するという展開を得意とする。

異色の謎漫画家チームだ。

お世辞にも超売れているってわけではないのだけれど、2000年代から2010年代にかけて様々な雑誌でキャリアを積んでいる。なんだか目が離せない漫画家なのだ。名前も謎だし!

ルノアール兄弟の漫画は、割とすぐ打ち切られるか短期集中連載で終わる場合が多い。だから諸星大二郎と異なる理由で、非常に漫画を集めにくい。

一番手に入りやすいであろう『セクシーDANSU☆GAI ユビキタス大和』(ユビキタス大和というキャラが只管(ひたすら)尻を強調する漫画)は、古本屋に行ってもなぜか4巻だけ手に入らない。『ルノアール兄弟が愛した大童貞』という作品は1巻最終話を見る限り最終回でもなんでもないのに、2巻が発行された形跡がない。一方、『おれは魔物とくらしてる ルノアール兄弟作品集』という短編収録集が出ている。私が一番好きな『ムーメン 警視庁非科学捜査班 事件ファイル』(室町みらんというキャラが只管(ひたすら)かわいい)は週刊少年チャンピオンで集中連載だったから、単行本化される可能性は極めて低い。

わかりにくい話である。

ルノアール兄弟は複数の出版社で活動しており、まんだらけにいってもどこに売ってるかわからねえ。そして大抵1巻しか出てないから、探しにくいことこの上ない。どーなんてんだッ。

それと俺はネットには頼らねーぞ。古本屋に行って、本に物理的に出会うのが好きなのだ(どうしても見つからなかったらアマゾンに頼むけどさ)。

ルノアール兄弟こそ全集を出すべきなのだ。下ネタばっかりであんまり読む人いないかもしれんけど。とにかくルノアール兄弟こそ全集を出すべきなのだ。

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