どもどもです。紅粉 藍と申しますー。
こないだ第一章が完結しました「異世界のラーガ」ですが、
表紙イラスト制作の一環としてタイトルロゴも作りました!
そしてタイトルロゴ完成……!!!!(※添付の画像)
主人公キングこと旭鳴の太陽モチーフを取り入れた夜明けのイメージです!
……と、ツイッターでも放流したところ、
「音楽のお話だから音符などの音楽記号をロゴに入れてはどうですか?」
といった旨のコメントをいただきました。
私もぱっと見は音楽の話には見えないロゴだよなーというのはわかっています。確かにそういう観点で考えると不親切なようにも思えますね。
しかしですね、音楽って果たして♪や五線譜やほか記号のことを指しているのか?
それが「異世界のラーガ」の命題でもありますので、ここで少しお話しようと思います。
そもそもラーガという単語はヒンドゥーの言葉です。
我々が♪など記号で親しんでいる西洋発祥の音楽論とはまた別の位置にある考えなのですね。
それはインドを旅したキングも衝撃を受けた経験があるはずです。
音楽の概念が無い異世界<ノーアウィーン>が舞台ですが、
ここに音楽を、と考えるキングはその経験から西洋音楽発祥の五線譜を用いて作曲・作詞をして活動をします。でも歌う音楽はほぼJポップですし、キングの音楽活動の信条は自分の経験をもとにしたラーガの考え方なのです。
上記見ていただいて、音楽ってとっちらかってんな。と思う方いらっしゃると思います。
そうなんです。
音楽は私達日本人が先入観として思っているものよりも、煩雑なものなんです。(と、紅粉は考えています)
それを日本で統一したのが西洋の音楽論なんでしょうね。
もちろん、もともと日本にあった雅楽などの筆記方や考え方、奏で方も存在してます。
でもそれをムリヤリ統一された考え方で表記したのが、私たちが思い浮かべる音楽――ひいては、先述したような音符などの記号、五線譜といったものでしょう。
この「異世界のラーガ」はその考え方すら脱却して、西洋音楽もJポップも雅楽も何も無い場所で、キングの音楽をする。そういったところからスタートしています。
「異世界のラーガ」では聴衆の目にも耳にも脳内にも、♪なんてものは皆無なのです。むしろ無用。
それをイメージして落とし込んだものが、今回のタイトルロゴとなっております。
じゃあラーガってなんなのよ?ヒンドゥーの音楽ならいいわけ?
ってなりますね。
ラーガの元の意味は……まあWikipediaさんに任せますw
ググったら載ってますので、気になる方はそこをまずは参考にしてみてください。
話を戻します。
「異世界のラーガ」で話されるラーガは、キングの目と耳と現場で感じ取った空気感から説明されます。
キャラクタから濾過された情報なので、Wikipediaさんとかの通りでは無いと思います。更にキングはインドにわたってその場のインスピレーションで学びました。キングにも学術的・宗教的な意味合いはわかっていないのです。
まさにドント・フィール・シンクな生き方してる男。
というわけで、申し訳ございませんが「異世界のラーガ」本編ではラーガというものを事細かく説明いたしません。ふんわりとした概念でご承知おきください。
そして話を最初に戻すと、音楽のネタをやる小説作品「異世界のラーガ」は音楽を奏でる、聞かせる、という話だけにとどまるつもりはありません。
存在しないものをどう他の者の中に芽生えさせるか。
無から有を見出す。
その挑戦が命題でもあります。
有の状態がたまたま音楽というものだっただけのこと。
なんなら作品自体が音楽を体現します。
それを代表してくれるのが、主人公・萩原旭鳴なのです。
音の鳴らない文章という表現でどこまで音楽をやれるか、という私の挑戦でもあります。
どうぞ今後の展開も楽しみにしていてください。
つい熱くなって話が長くなってしまいました……
「異世界のラーガ」第二章は8月下旬ごろ連載開始予定です!
それまで皆様も熱中症や流行病に気を付けてご自愛くださいね。
ここまでお付き合いくださりありがとうございました!
また物語と頁の狭間でお会いしましょう。紅粉 藍でしたーノシ