いつも、応援やコメント、ありがとうございます。
龍牙伝説は、本日9/16 7:00の更新で完結となります。
これから先のお話は、原稿自体が失われていますので、今後、更新することは無いでしょう。
ただ、お話の内容はしっかり私の中に残っています。
なので――
悔しいから、ちょっとだけ、全体的なお話の展開を書いておこうと思います。
第1部は、1章ごとに主人公が変わり、地球に侵攻してくる魔界の一族を殲滅させていくお話となります。
1章:鬼族→2章:妖魔族→3章:煉魔族→4章:鬼族→5章:業魔鬼族と、敵は移り変わって行きます。
時間軸としては4章から始まり、1章から3章そして5章へと流れて行くお話となっています。
第4章は翡翠一族の始祖・翡翠 楓のお話となります。
元々第3章で終わる筈だったので、4章は外伝的立ち位置になりました。
4章は鎌倉時代が舞台となっているのですが、史実に忠実ではありません。
なんせ、暗殺されたとされる源 実朝が、その後、降魔将軍として普通に登場しますから。
実は、翡翠 楓が聖剣を実朝から継承し降魔将軍となって改名する前は、源 (景義)親亮が彼女の名前でした。
源氏から秘匿されて育った彼女は、男児として育てられていました。
幼名を景義とし、その意味は、影になっても、広く見渡し(=景)、義を尽くして生きよとの思いが込められていました。
そして成人の際、親亮の名を戴き改名し、その意味は、明るい場所に出て親見を持って生きよとなりました。
この名前は、『その手を伸ばして・・・』内で、五塚神威狩禍津龍王に成った五人の武人の中に、名前だけ継承して出て来ています。
繋がりは一切有りませんが、どうしても残しておきたい名前だったので、あのような形で登場させました。
そしてこの第1部には、少しだけ異世界転移の要素が含まれています。
頭の中に描き出されて原稿として書いていた当初はそんなことは全く意識していなかったのですが、今の状況で見返すとそういうことになるのね、と思いました。
詳細は書きませんが、翠の子供が赤ちゃんの時分に、神隠しに遭います。
その神隠しの行き先が異世界でした。
そこで16歳まですくすくと育った子供は魔のモノとの戦いの中で、龍牙刀 臥龍蒼聖剣に導かれて翠達の前に再び現れ、魔界との戦闘に巻き込まれていく、というお話しです。
それが第1部の第2章のお話になります。
当時は、神隠しであって、それが異世界転移とは全然思っていませんでした。
神隠しに遭った人は異界に迷い込む。
昔からある不思議な設定ですから、まさかそれが異世界転移になるとは……。
正直な感想として、何か神秘性が失われ、軽くなってしまったものだなと、思った覚えがあります。
第2部は、この時の子が戦いの中で、自分が育った世界に戻る事を決意したことで浮かび上がって来たお話になります。
第2部の第1章の主人公は、この子の子孫となります。
そして前部のような1章完結ではなく、全5章すべてがほぼ同じ時間上で動いていきます。
1章から4章の主人公が5章で集まり、世界を滅ぼそうとする魔のモノに立ち向かっていくというお話しでした。
『龍牙伝説』は私の中で、一番最初に明確な形で生まれたお話になり、実は今でもどうかしたら翠達が頭の中に出て来ることがあります。
其の度に、ちゃんとした形で生み出せてやれなくてごめんね、と謝っております。
翠の許に戻った子が、異世界に帰って来た時のお話しだけは残っている可能性があるので、それが見つかった時には、こっそり公開できたらなと思っています。
※ このお話は飽く迄GLです。
第1部第2章で語られる設定になるのですが、
龍牙力の中には、生命や物を生み出せる
【沌生力(とんせいりょく)】という力があり、
お互いの血と力を使って行われる婚約があります。
聖血族の存在を残すには、同族婚は近親になり過ぎ、
その回避方法として生み出された方法であります。
両親となる者の血を使用している為、
子供とは血の繋がりがしっかりあります。
「龍牙伝説」
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https://kakuyomu.jp/works/16818093079245461508「その手をのばして・・・」
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https://kakuyomu.jp/works/16818093074486343029古代記で出て来た『星神一族』の別惑星に生まれた一族のお話しや、【幻獣刀 百花繚乱】や【龍神剣 臥龍蒼聖剣】が生まれたお話しなど、【龍牙刀】に関するお話はまだまだいっぱいあります。
いつになるか、また描くかどうかも決まっていませんが、描いた時は、またお読み頂ければ幸いです。
こちら、あとがきで描こうと思ったのですが、
本文が長すぎて、流石にあの後にこの長ったらしいあとがきを描かれても読みたくないだろうと思い、こちらに致しました。
今回はここまで! ということで、
本当にありがとうございました(^_^)/~