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アクリルの仕切り板

 時間のあるうちに、書いておかないと、休みが取れないので、連投失礼します。
 いま、まだ企画が通っていない原稿を書いていますが、それは喫茶店の話なんですね。私は喫茶店が好きなので、普通に選んだ場所ですが、考えてみると、いま、喫茶店は大変な状況にあります。いちいち挙げるまでもなく、皆さんご存じでしょう。
 それを無視して、理想の喫茶店を書くのか、それとも世情に合わせて書くのか、は難しい所で、いろんな作家が、暗中模索している状態です。
 私の場合、小説に書いた世界は、「行くことはできないけれど、どこかに存在している世界」だ、と思っているので、世情を反映させて、店にはアクリルの仕切り板があって、換気もして……という風に書いていますが、かえってそれで、ひとつネタが浮かぶぐらいで、まあ気楽なもんです。
 実際には、近所の喫茶店は、いつ閉店になってもおかしくないほど、さびれていますが、小説は現実と離れていても、現実には負けたくない、という強い気持ちがあります。
 かといって、アクリル板も何もない状態の喫茶店を描いている人は、それはそれで私は構いません。創作に現実を入れないといけない、という法はありませんものね。
 ただ、テレワークだと、編集者はいろいろ大変なことがあるようで、どうしても作業が遅れがちになるのは、困ったものですけれど。
 

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