『どうだ!俺様が10年がかりで
考案した究極のルセットから
創り上げたスイーツは?
美味しいだろ⁈だろっ!そーだろっ!このスイーツより美味しいスイーツがこの世にあるはずが無い‼︎……
どれっ!身の程知らずのひよっこが
作った見るからに食べる価値の無い
洋菓子とやらを食してやるか!
こんな物…………味わう…価値なんて……………
こっ‼︎…これは!なんだ‼︎‼︎‼︎
なんなんだこのスイーツは!
特にこのクーベルチュール!…………
はっ!そうだっ!カカオだっ!
どこの誰が栽培したカカオだっ⁈
しかも…このカカオの焼き加減が:絶妙:の言葉以外みつからない!
そして、世のショコラティエが最とも最重要視される工程をこれほどまで完璧に!
そう!…寸分狂わずカカオバターを
35パーセントで仕上げた口溶け!
はっ…ははははっ!よく見るとなんて艶やかな光沢を覆ったグラサージュ
だっ‼︎
中は程よく甘いクレームシャンテを
食べる人の舌が心地よさを感じる
0.95ミリで全体にナッペし、
その中にピスタチオのムースと
木苺のコンフィチュールが、また
クーベルチュールと口の中で
アンサンブルのように
楽しませてくれる♪
ははは…
完敗だっ!
こんなに美味しいスイーツは生まれて初めてだっ!』