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第四章「エクソダス」の紹介

ついにモーセと合流したナタですが、子供が攫われる事件は未解決。この事件を解決すること、ミツマの人を奴隷から解放することを目標にして、ナタたちは再びミツライムに。

奴隷解放はヘルメスも絶望視するほどに困難で、リッリも長期戦を覚悟して挑む。
オプト祭で盛り上がるミツライム。暗躍するナタたちだが、ヒルデダイト帝国もすでに裏で動いていた。
そこに海賊の大戦団も表れて、いよいよミツライムは繁栄の時代から激動の時代へ。

解放されることを夢にみる民族の大行列は、ミツライムを出て約束された地を目指して続いていく。果たしてこの結末は如何に。

〜〜〜〜テクニカルな話〜〜〜〜〜

この時代の三大事件といえば、エクソダスとトロイア戦争、ラグナロクです。序盤の山場と言えます。山場の中でもエクソダスは早い段階になります。
時期はほぼ特定できる状態です。
YHWHはシナイ半島にある彫り物から、創造主と共にあることが描かれます。なのに、エクソダスには創造主が出てきません。
創造主がいない時期が10年〜12年ありますので、この間の事件だとわかります。
ちなみに全知全能と創造主は二人でひと組なのですが、全知全能だけが表れる時期が10年ありまして、ギリシャ神話のトロイア戦争の10年、ギガントマキアの10年があります。これが全て同じ時期になります。

ヘラクレスの名前から考えても、全て同じ10年です。エジプトがエクソダスの後で崩壊するのですが、ヘラクレスの仕業と言われます。トロイア戦争にも絡んできます。ギガントマイアで神とともに戦ったのもヘラクレスです。

さらに時期を絞り込むことができます。
北欧神話ではラグナロクは、三度の冬を越えた先にあります。異常気象で太陽が10年出なくなります。トロイア戦争もこの時期で、飢饉に苦しむ状況があります。実際にこの時期にカタストロフィが起きている事実が考古学的にも指摘されます。
ヒッタイトを含め多数の国が、このカタストロフィで消えたとされます。

そしてエクソダスですが、エクソダスの途中、あるいは終わった後で、神の怒りが炸裂します。川が赤くそまったり、アブが出たり、疫病がはやったり、つまり異常気象です。
神の怒りと言っている辺りで、前例がない事態だとわかります。つまりフィンブルウィンター、大いなる三度の冬の一回目が起きるのがそこですね。

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