ついにタイトルになっているSea peopleが出てきました。いろんな国、いろんな民族があつまって海の民になります。
実際には、海の民とは近代になって作られた言葉です。3200年前のギリシャやエジプトで暴れ回っていた海賊集団とされ、言語や民族の異なる10を越える種族からなります。
トロイア戦争を語る時も、本来これが重要なのですが、だいたいは海の民はいなかったことにされます。北欧神話を語るときにも、この海の民がいなかったことになっています。
なぜ居なかったことになるのかと言えば、言語の違う民族が複数あつまるのがあり得ないからです。理解できないし、後世において似たようなことは起きそうで起きません。
いわば世界連合が起きたわけです。世界連合なんて近代になるまで考えられないことです。ま、それをやっているからYHWHが偉大だって話になるわけですが。
と、同時に、これをなかったことにすると、トロイア戦争も北欧神話もおかしいことになっていきます。
ギリシャ神話やカナン神話、北欧神話は繋がっているのですが、この繋がりも海の民を見なければわからない話です。実際にギリシャと北欧諸国の間を動いているのが海の民だからです。
【MITHRAS】はこの海の民の視点から神話を読んでいきます。