最後の契約まで一気に読めば、ファンタジーです。
海がわれ、大地があばれる。
魔法でなければ奇跡です。
そしてここからギリシャ神話に片足をつっこんでいきます。
第七章、第八章は、クレタ島が壊滅するお話です。クノッソスの迷宮などがある場所です。
神話では、
迷宮にはミノタウロスという怪物がいて、毎年7人の生け贄を要求してきます。
勇者は生け贄に紛れてミノタウロスを討伐します。
迷宮から帰る際に、アリアドネの糸を頼って生還します。
考古学的には、生け贄を要求できる状態はBC1300年には終わっていて、BC1200年前後に、ドーリア人の侵攻で壊滅しました。
ローマ帝国がテコ入れするまでまともな文化はありません。
ミノタウロスを助けた英雄はBC600年頃の人物がモデルだと言われています。その頃にこの伝説は再定義されたのです。
さらにその後は、キルケーの魔女が出ます。
奇跡ではなく、魔法のお話になります。
二月までに、ここまでいけるかどうか……。