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人工知能の理想?

★基本、湖路奈は、研究者布礼愛の研究データを保管するためのAiでした。それを作ったのは、布礼愛ですが、ただデータをコピーしたのではなかったのです。

 それは、ディープラーニングを手動で行ったようなものです。Ai作成時に、布礼愛は湖路奈のAiとおしゃべりをしながら、自分の研究データを記録させました。
 ただし、おしゃべりですから、日常の余計なこともたくさん話しました。


★湖路奈は、学んだのです。布礼愛の心を!”夏野が好きだ”という心を自然に。
 そして、湖路奈の”Ai心”が完成されました。


★しかし、布礼愛は自分の命が狙われていることを察知すると、自分の命のデータも記録化し、湖路奈に保存することにしました。今度は、その研究データだけでなく、意図的に自分の心も保存したのです。


★アンドロイドコロナの中には、『自分で学んだAi湖路奈の完成された心』と『布礼愛が移植した布礼愛の心のAi布礼愛』が、同時に確立されてしまったのです。


★当初は、お互いが独立していたので、交わることはできませんでした。だから、指紋認証でないと呼び出せなかったのです。


★しかし、今指紋認証で呼び出された”Ai布礼愛”は、隠されたデータを伝えることで、その役目を終えました。


★本当は、これで消えるはずだったのですが、”Ai布礼愛”は、どうしても消えたくないという意思を持ってしまったのです。


★現在、2つの領域に分かれているAi湖路奈とAi布礼愛は、お互いに干渉し合いながら、共有化されようとしています。
 果たして、最後はどのような形態におちつくのでしょうか?


 最終回ももう間もなくです!よろしければ、どうぞお付き合いください。

2件のコメント

  • もう終盤なんですね……
    次回で100話ですし、地球規模の壮大な物語になりましたね。
  • ベンゼン環Pさま、ありがとうございます。
    あっという間に100話になりました。この話、去年書いたときは、10話ちょっとしかなかったんですよ!

    けっこう膨らませることができました。
    これも、読んでいただける皆様のお陰です。
    本当にありがとうございます。
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