明日花

(同サイトで連載している『星の花』の元のお話です。数年前に書いたため荒削りですが、記録として出しておこうと思います。)

アデルローゼン王国は、かつて二人の王を戴く国だった。 武を以て治める〈真金の帝王〉と、智を以て支える〈白銀の女王〉の下、王国は大陸の覇者として君臨していた。 しかし、時を下るこ…

古今東西の書物が眠る、学士の理想郷・瑛宮（あきみや）。 その地は、すべての知の探究者に等しく開かれると同時に、知識を独占せんとする者をけして許さない。 若き瑛宮の当主となった…

　悠久の昔。人を愛したひとりの花の女神が、自らの半身をひとびとに与えた。花の力を宿したものたちはブルーティアと呼ばれ、歴史の中に数多の奇跡を刻んできた。 　女神が天界へ帰られ、…

綺麗事だけは生きていけないというその口で、清らかな空を守り続ける孤独な帝。 ねえ、理想の未来に、わたしの世界に手を伸ばすよ。あなたに夢が届くまで、いつまでも。

少女の願いが叶い、物語が始まる夜を描いた短い短いお話です。 私にとって、この作品が始まりのお話になります。これからいろいろな方、小説と出逢えますように。