女性作家(原作者)の男性主人公の作品ってすごく参考になるんですよね。
というのも、女性(ヒロイン)の感情の動きが男性の目を通して明確に書かれているんですよ。
ちゃんとそこには女性が喜ぶ事が書いてあって、そしてヒロインの感情が揺れ動く瞬間や、好感度が上がっている瞬間及びその理由っていうのが書いてあるんです(で、大体リアルでもそれやると喜ばれる事が多い)。
男性作家さんのラブコメはこの辺がやっぱり欠如していて、主人公(♂)がイケメンだから、とかちょっと優しくしてくれたから、とかで好きになるんですけど、言葉は悪いけれど、そこに違和感を感じます。
それって男性視点で、男性が女性を好きになる発想なんですよね。その発想を女性(ヒロイン)に当てはめている事に違和感を感じる。
もちろんイケメン度が高ければそれだけ有利っちゃ有利なのですけれどwでも、案外男性が思ってるほど女性にとってそこって重要な要素ではなくて、あくまでも要素の1つにしか過ぎない。実際は、その要素+中身を見ている。
むしろイケメンかどうかだけで判断してる女性って、軽い。中身を見てないので、地雷男子に引っかかって痛い目見てメンヘラ化してる人が多い(ダメだと判っていてもその外見の好みを諦められない女性も多いみたいだけれど)。
で、話は戻りますが、その女性が喜ぶ事って、結構、男性視点では「いや、それはねーだろ」と思う事や、発想の着眼点としてそもそも無いところにそのポイントがあったりするので、そういったところを見つけられるのが、女性作家さんの作品の勉強になるポイント。
例えば、昨日更新したここ。
1-14.片膝を着いて君の爪を切った
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893209045/episodes/1177354054896044408『九条先生、さすがにこれは性癖が過ぎるぜw』っていうDMを作家さんから頂きましたけどもw
これ僕の性癖でも何でもなくて、割と女性の好みを意識してみたというか、女性がドキドキするポイントを意識してみた描写なんです。
この『指』というパーツは男性が思っている以上に女性にとっては大事なものらしく、ドキドキポイントになるとの事(何人かにアンケート取りましたw)
こういう男性の発想外のところから、女性が喜ぶポイントが書かれているのが勉強になるポイントですね。
ただ、勿論女性作家さんの作品には男性的に「いやいやそのシチュエーションでその発想にはならねーよ」っていう描写が多いのも事実。そこは、男性意識と女性意識の乖離なのかなぁと思っています。
で、僕が目指すべき理想なのですけれど、
『男性も女性も違和感なく、読める小説』
です。
詳しく言うと下記
・男性視点で男性主人公だけど、男が読んで行動や発想の理由が解る
・でも女性が読んでもヒロインが主人公の事を好きになるポイントに共感できたり、ヒロインに感情移入できてドキドキできる
これが理想なのですけれど。後者がやはり難しい。笑
これの実現を『君との軌跡』では心掛けています。もちろん、まだまだ力不足なのですけれどね。
今回はあまり近況ではないですが、なんとなく書きたかったので、書いてみました。
そんなところも意識して読んでくれたら嬉しいです。
『君との軌跡』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893209045