表裏編三話更新しました。
少しずつスランプから抜けているような、そうでもないような。
愛しい人へ手紙を送ることもできない。
仕事をしなくては。神々のために、日々努力を欠かしてはいけない。
けれど――けれど、けれど、けれど。
自分のために働いているはずが、何故か神々のためにとすり替わっている。
この労働に意味はあるのだろうか。一年に一度の逢瀬は対価に見合うのか。
疑問が尽きない。どうして、と自問自答したいのに。
忙しくて、思考すらままならない。無心で働けば、まるで車輪のようだ。
からからと空回り。ああ、限界だ。夜闇に押し潰されそうだ。
だから星を輝かせよう。それを合図に自由を手に入れるのだ。
そして愛しい人の傍で微睡みたい。この願いくらい、もう少し多く叶えて良いはずだ。
――もう疲れた。なにも考えられないくらいに。
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