信州(現在の長野県)の諏訪に武田信行という浪人がいたそうな。雨中の徒然に連れになっていた四〜五人の若侍がいたとさ。「昔から百物語を語ると、必ずその場に不思議なことが起こるという。さぁやってみよう」と始めたのが始まりだそうな。その話を記録した『怪談 諸国百物語』の第十七編に、夜半の本能寺に現れた蒼白い女幽霊の話が伝わっている。口伝のため、細かい話はなく、ごくごく短い噂話程度なんだけど、これが本当の話だったら、当時どんなストーリーだったんだろうなぁとちょっと想像してみました。
タイトル:本能寺の蝿女
なんで『蝿』かというと、映画『蝿男の恐怖』という映画を観て以来、蝿が嫌いだからです。あの意味不明な複雑怪奇な動きは私にとって恐怖の象徴でもあります。
約四万字の短編小説になります。※完結保証
皆様に楽しんで頂ければ、幸いです。
しかし、わたくし、修行の身なれば、『この方がもっと怖いよ』とか『ここよかったよ』とか『こんな表現あるよ』とかコメント頂けると嬉しいです。そういった温かいメッセージをお待ちしております。なるべく返信するよう努めます。