ここまでお読みくださり本当にありがとうございました!書き終わってみれば合計六万文字以上になっていました。元々半分くらいの予定だったのですがね……。
このお話を思いついたきっかけは、『乙女ゲーム』に男が転生した場合ってどうなるんだろうかと考えついた事です。ヒーロー役になった場合はほとんど道筋ができそうなものだと思ったのですが、じゃあサブキャラだったらどう生きたらいいのだろうかと。これを思いついた頃はよく悪役令嬢モノを読んでおりまして、良いエンドを目指すというよりも生き残る事を最優先しているつもりなのに、気が付くと主人公よりもハーレム築いちゃってる!? という作品をいくつか見て面白いなあとハマっていました。
そんな中で主人公たちは『自分は元々この世界のキャラじゃない』という疎外感を皆負っているのではないかと感じました。シナリオや他のキャラクター達を最優先して、自分は最悪の事態さえ逃れられれば後はどうだっていい、みたいな感覚で過ごしている。そこをメインのキャラクター達に助けられると。前世に辛い悩みを抱えていた場合は特にそうなってしまいがちに思います。
主人公に選んだハルトは、『自分の代わりなんていくらでもいる』というコンプレックスを抱えたまま転生しました。この悩みを抱えている人ってリアルに結構いるのではないでしょうか。そんな事を気にしなくても自分は生きていていいのだ、と心の底から気づくのにはかなり時間を要します。自分の作品がちょっとでもそういう気づきや癒しになったら嬉しいなあ、と思います。