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和風「赤毛のアン」を描くために

 10代の頃、宮尾登美子(みやおとみこ)作品を沢山読んでいて、その頃から将来自分もこういった和の文化を題材にした作品を書きたいという気持がありました。頭の中で思い描いていたのは、三つ編みの大人しい女の子が、明るい年上の、ハーフアップの女の子を慕いながら、人間として成長していくといった物語でした。
 そこから10年経っても、一向に話をスタートさせられなかったのは、新人賞に応募しても、落ちてしまっていたから、ということがありました。
 立て続けに落ちてしまうと、自信が無くなってしまいます。ですが、今はウェブで投稿したものを、人に読んで頂けるという時代。私の考えている話も、消えてしまうのではなく、コツコツと書き続けていれば、きっと誰か名前も知らない人に面白いと思ってもらえるかもしれない。そう考えました。
 なので、今年はそのお話を書いていくことを一つの目標にしたいと思っています。
 先日、NHKで放送していた「アンという名の少女」というイギリスのドラマを母と共に視聴しました。とても質の良いドラマで、アンの生活や人間関係が、穏やかだけれど丁寧に描かれていました。原作にはないエピソードもありましたが、原作の雰囲気を大切にしているといった感じを受けました。そして、このドラマを見ている中で、私も、日本版「赤毛のアン」といった話を書きたかったんだな、と感じました。
 それは、先ほどお話した、三つ編みの少女のお話の事です。
 最初、「赤毛のアン」を意識して考えていたわけではありませんでした。ですが、ドラマを見ていて、自分もこういった丁寧な生活描写が描かれた話が描きたいと思うようになりました。
 なので、今年はそれを意識して、毎日コツコツと頑張っていきたいと思います。

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