『アナと雪の女王2』を観ました。
一番好きなシーンは、
唐突に始まるクリストフ君のMV(ミュージックビデオ)
です。
私は、そのシュールさがまず気に入ったのですが。
このシーンは、エルサさんたちが、エルサさんの不思議な力だったり、アナちゃんとエルサさんのご両親のことだったりに関わる冒険を色々としている中で、クリストフ君と相棒のスヴェン(トナカイ)も一緒に冒険に付いていったはずなのに、二人だけで、アナちゃんへのプロポーズはどうしたらいいんだ……と悩んでいる部分なんです。
その、クリストフ君の一途なところだったり、一方でちょっとヘタレなところだったり、すぐスヴェンと二人の世界に行ってしまうところだったり──。
そして、このMVシーン、曲(Lost in the Woods)もすごく良かったんです……。
クリストフ君は小さい頃からずっと、スヴェンや森の妖精たちと暮らしていて、近しい者の中に『人間』はほとんどいなかったのだと思います。
そんなクリストフ君にとって、アナちゃんは人間社会の中の大きな道標で、尊敬していて、そして、愛している人……。
でも、恋愛のこととなると、どうしたらいいのか分からない……! どうしようスヴェン!
そんな、恋愛初心者どころか、人間初心者なクリストフ君の想いをよく表している曲だったなぁと……。
それに、ロックな曲調だったり、絶妙にMVっぽい映像のコミカルさだったり、そういうものも含めて、クリストフ君らしさ全開のシーンで、私はクリストフ君のことが大好きになりました。
そして、それをめちゃくちゃハイクオリティで発信できるディズニースタジオさん……。
私はこのシーンを、オリジナルの英語で拝見していたのですが、舌の動きが、クリストフ君の発音に合わせてものすごく細かく、リアルに表現されていたのが印象的でした。
それに、『アナと雪の女王2』には、歌に合わせて映像が動くシーンがたくさんあるのに、このシーンだけは違う、クリストフ君が妄想の中でミュージシャンになっちゃってるんだ、ということがよく分かって。
制作されている方々の、現実世界を観察する力と、それを表現する力に、圧倒されました。