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人称の話

 私は、以前は小説を一人称(『私は』『僕は』の形)で書くことが多かったのですが、今は専ら三人称(『花子は』『彼は』の形)で書いています。

 文学的なことには詳しくないので、どちらがどうであるかという説明はできません(;´∀`)

 ただかつては、書き手である自分が物語に入り込みやすいから──という理由で、一人称を選んでいました。
 でも私は、一つの物事や一人の人物を、様々な視点から見るのが好きなんです。
 誰が見るかによって、物事や人物が全く違って感じられるので。

 すると、様々な登場人物が『私は』『僕は』と語る訳ですが……。

『私』とは一体誰なのか、『僕』とは一体誰なのかを、視点を変える度に説明しないといけないんですよね。
 でも、人間、自分が誰であるかを確認することなんかありませんし、いちいち鏡を見て容姿を説明することもありません。

 なので、この視点の説明がもう面倒だし、出来上がったものはテンポが悪いし、分かりにくいしで。
 これはまあ、自分の技量が足りないからなのですが。

 ということで、一人称で書くのは自分には今の所合わない! となりまして、現在は三人称をメインに小説を書いております。

 一人称の方が読みやすい〜という方もいらっしゃるかと思いますが、私にはまだ難しすぎるので、ご容赦ください……(;´∀`)

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