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名付け秘話 その2

(『日陰縁童〈べらんだわらし〉』編です)


是澤 朔斗(これさわ さくと):

 「朔斗」は、優しい、頭がいい、爽やか、あんまり強そうじゃない、そんなイメージです。一般的すぎず、キテレツすぎず、丁度よいものになったかな、と思っています。「朔斗君」「朔斗」と、ストーリー中で何度も呼ばれますが、字面も音も気に入っています。
 「是澤」は、なんとなく、下の名前と合わせて言った時に合うな、と思ったためです。「澤」は「沢」と迷ったのですが、「沢」にすると画数の少ない字ばかりになってしまい、のっぺりしてしまうので、「澤」にしました。


瀧元 衣澄(たきもと いすみ):

 「衣澄」は、清純な、可愛らしい名前を目指して付けました。朔斗と同じく、一般的すぎずキテレツすぎず、親しみやすいものになったと思います。「衣澄さん」だと綺麗で大人っぽく、「衣澄ちゃん」だと可愛く元気に聞こえる印象ですね(ただの感想です)。
 「瀧元」については、下の名前との音の相性もそうですが、「澄」の字の印象と合わせて、水に関連した漢字を入れたかったのです。朔斗と同じく、漢字の画数の密度を考えて、「滝」ではなく「瀧」にしました。結果二人とも、所謂「難しい方の字」が入ることになりました。


真穂(まほ):

 私の夢に出てきた「まほ君」という、とんでもない方向にませた、五、六歳くらいの男の子から付けました(詳しいことは、以前の近況ノート【誕生秘話】に……)。「真穂」の漢字は、ぱっと思いつきました。
 とにかく可愛く、でも元気な男の子っぽさもあって、気に入っています。


律(りつ):
 私の夢に出てきたのは、「のり君」という十一、十二歳くらいのだいぶ失礼な男の子でした。「のり君」も本を読んでいましたね。
 他の三人と生きていくにあたって、冷静、クールで、面倒見がいい、頭も切れる、十七歳くらいの少年になりました。それに合わせて、名前は「律」になりました。
 音も漢字も格好よくて、ぴったりだと思っています。

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