テーマ
・「恐怖はSNSからはじまった」&中高生向け
・責任の範囲
・その時その場で即反応することの危うさ
・デジタルタトゥー
世界設定
・現代日本風の国、とある高校の二年生のクラスを中心に。
キャラクター設定
*下野田玄一《しものだげんいち》
十六歳。将来のプロデビューを目指し、ボーカルとしてバンド活動
*灘正《なだただし》
十七歳。父親が警官、母親は弁護士。厳格に育てられる
*関口開《せきぐちかい》
十七歳。優等生、生徒会長。揉め事は極力避けるタイプ
*種山明里《たねやまあかり》
十六歳。漫画好き、絵が得意
*阿路川安美《あじかわやすみ》
十七歳。容姿端麗学業優秀で男子から人気を集める
*阿路川英男《あじかわひでお》
四十九歳。成長著しいベンチャー企業の社長で、テレビ出演の経験あり
*青坂三本樹《あおさかさんぼんぎ》
三十五歳。人気漫画家
ストーリー(全ての小エピソードを規定文字数内で描けるかは未定)
・クラスの人気者だった阿路川安美が、父親の会社が起こした不祥事が元で、悪く言われたり無視されたりするようになり、やがて学校に来なくなった。
・人気漫画家の青坂三本樹が当て逃げ事故を起こしてしばらく謹慎に入ることに。青坂の某作品をイチオシして“布教”活動に努めていた生徒の種山明里が、この報道をきっかけに周りと折り合いが悪くなり、孤立する。
・彼女らを先頭切って非難していた灘正だったが、親戚の七十を越える男性が交通死亡事故を起こしたことで、立場が一変する。
・下野田玄一は中堅レーベルからバンド単位ではなく、一本釣りの誘いが掛かる。迷っている内に、メンバーの一人が暴力沙汰を起こし、一部報道でバンドの名前が世間に出てしまった。結果、一本釣りの話は消滅。下野田は問題を起こしたメンバーを恨むが、他のメンバーからは、誘いがあったこと自体を隠していた下野田に非難が集まる。バンド名が公になったのは、クラスの誰かがマスコミに提供したのでは?という疑惑。
・やがて、クラスや学校では、自由に意見を言える雰囲気が消えた。
・時が経ち、卒業が近くなった頃、関口開は生徒指導室に呼ばれる。推薦合格の決まっていた大学から問い合わせが来たという。それは関口が小学六年時にネットに書き込んだ内容の事実確認だった。親の影響もあって性的マイノリティー、特にいわゆるおかまに対して嫌悪感を持っていた関口は、テレビ番組でその手のタレントが活躍する度に罵詈雑言を書き込んでいた。現在はそんな意識はなくなり、反省もしていたのだが、大学合格は取り消された。