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気まぐれシェフの140字パスタ覚書 1~10

※うろ覚え

・だれが探偵を殺したか
何も始まらない話を書きたかったのだと思う。

・女学院の姫
美形の上級生に傅く少女たちを書きたかった。お嬢様言葉は字数を食うので大変苦労した。

・秘密味の珈琲
コーヒーにどれだけ砂糖を盛っても黒いので、隠された秘密のように感じた。

・いずれ死にもどる
深い夢の奥で己の根源を辿る。命が絶えることでいまの自分に繋がる、命の意味がある世界を書きたかった。

・雪とけぬ影
自分が暗い人間なので、周囲の明るさに圧倒されつつも憧れる。

・いつか聞こえる
人が死ぬと星になるそうだ。星の声は聞いたことがない。きっと声は小さいのだろう。

・愛は薔薇より赤く
“今日も白、明日も白”が書きたくって対比に赤色を使った。

・だれも知らない
小さな囁きが洪水となって少女を責める。彼女の小さなあぶくは誰にも届かない。

・いつか星をめざして
大好きな友人と会えない寂しさが大きな時だった。友人はきっと宇宙に行ったのだ。そう思わないと耐えられなかった。

・夏恋しは君の香よ
地球最後の人類系の話を書きがち。生きる目的もなく、死ぬことも選べず、ひたすら空しい男を書きたかった。

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